海軍と日本 (中公新書 632)

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  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121006325

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  • 海軍中尉で終戦を迎えた著者が帝国海軍について論じる。初級の士官とはいえ内輪の人間として厳しい批判も。
    暴力の管理者としての役割の大きい近代の職業軍人は古典的武人と違って冷徹な情勢判断や自らの任務の明確な理解といった高度の平凡性が求められるとの指摘。
    戦前の日本の軍人は総力戦について真に理解しきれていなかった。海戦要務令の聖典化。勝ったと思うとさっさと引き揚げる淡白さ。デモクラチックな陸軍に比べ志願兵が多い職場環境であり、僻地で貴族教育を受けた海軍士官の根無し草の国際主義。親英から反英に至る流れ。海軍善玉論が一般化されてるが、実際は泥をかぶる覚悟に欠けて陸軍を抑えることができなかった事実など?

著者プロフィール

神戸松蔭女子学院大学人間科学部教授。関西学院大学経済学部卒、経済学博士(京都大学)。専門は都市政策。

「2014年 『災害資本主義と「復興災害」』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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