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- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784121006325
感想・レビュー・書評
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海軍中尉で終戦を迎えた著者が帝国海軍について論じる。初級の士官とはいえ内輪の人間として厳しい批判も。
暴力の管理者としての役割の大きい近代の職業軍人は古典的武人と違って冷徹な情勢判断や自らの任務の明確な理解といった高度の平凡性が求められるとの指摘。
戦前の日本の軍人は総力戦について真に理解しきれていなかった。海戦要務令の聖典化。勝ったと思うとさっさと引き揚げる淡白さ。デモクラチックな陸軍に比べ志願兵が多い職場環境であり、僻地で貴族教育を受けた海軍士官の根無し草の国際主義。親英から反英に至る流れ。海軍善玉論が一般化されてるが、実際は泥をかぶる覚悟に欠けて陸軍を抑えることができなかった事実など?詳細をみるコメント0件をすべて表示