- Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
- / ISBN・EAN: 9784121006554
感想・レビュー・書評
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さあ、これで元気が出るのか、気が抜けるのか。気は休まるようには思う。40年近く前の本である。どうして読んだか。職場で出している校通信に教育談義を連載しようと思って、ちょっと読み返してみたのだ。私が高校生ころの話だ。校内暴力が吹き荒れ、金八先生が始まった。私が通っていた中学校も、他中学からの襲撃を受けた。1個上の先輩が、京都でNO.2(どうやって決まったのか?)で、それと若い先生がタイマンをはったとか。なにやら物騒な話が多かった。自分もちょっとアイパーあててみたり、校則で禁止されている色物の靴下をはいてみたり、開襟シャツを着たり、まあいろいろと楽しんでいた。時代は大きく変わっている。しかし、読んでいてどうもさほどの違和感がない。子育てや教育にある根本的な問題は何も変わっていないのかもしれない。ただ、いつでもお天道様に見られているとか、ちょっと悪さをしたときのうしろめたさとか、そういうものは減ってきたようにも思う。子どもも大人も。
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数学者の森毅と、教育評論家の斎藤次郎の対談です。
森のスタンスは、これまでにも何冊かエッセイを読んでいて知っていたので、とくに新鮮味はありませんでした。
それより、対談相手の斎藤次郎についてググってみたところ、大麻所持で逮捕されていたようで驚きました。本書を読んでも根っからの反体制派のようで、いわゆる「学校化社会」の外の世界に対する共感も強い論者なので、そういうこともあるのかなあという気がしないでもないですが。