フランス式エリート育成法―ENA留学記 (中公新書 (725))

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著者 : 八幡和郎
  • 中央公論社 (1984年4月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (198ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121007254

フランス式エリート育成法―ENA留学記 (中公新書 (725))の感想・レビュー・書評

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  • 1984年刊行。仏国随一のエリート学校での通産省(当時)官僚の留学体験記。制度論ではなく、著者の実体験(留学時の政治情勢等を含む)が主に綴られており、将来政権中枢を担うであろうフランスの若者との交錯は興味深い。特に日本人に対する建設的な批判は膝を打つ。例えば、日本が他国からみて不可欠の存在と思わせる努力を怠ってきた点だ。また、この点の著者の敷衍だが、国際通商面での立場強化には、高品質や安価だけでは不充分で、他国にとって不可欠な物品の輸出、文化的優位の確立、文化面と通商政策との連動を要するとする。納得。
    さらには、組織の意思決定における稟議制の不備にもENAの学生が鋭く切り込んでいる。無責任体質を蔓延させるということだ。その他、批判ではないが、当時のフランスでは、日本の商社に羨望の眼差しを持っていたとのこと。ただし、その理由は不明。もっとも、フランス元駐日大使の言によれば、フランスで商社を作っても日本人に運営してもらわなければ無意味らしい。このあたりは、うまく呑み込めなかった点だ。

  • フランスは出身学校によって露骨な就職差別や給料区分がある日本以上の学歴重視社会。その中の頂点であるフランス国立行政学院(ENA)に留学した著者による種々の制度や文化の紹介。昔の本なので今読むと色々引っ掛かる所はあるが、ENAについて書かれた和書は少ないので貴重。かの国では官僚が職を辞さずに政治家や閣僚官房として活動し、その後元の職場の年次相応のポジションに戻る事が可能である為、官僚教育への注力はそのまま政治的エグゼクティブの充実にも繋がる故の国策ともとれる。

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