キャンパスの生態誌: 大学とは何だろう (中公新書 822)

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  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (198ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121008220

作品紹介・あらすじ

はるか昔から現在に至るまで、大学というものは放っておけばいくらでも転落の道を辿る危険性をもっていた。どういう時に大学は愚者の楽園と化すのか、愚者の楽園を克服するためにどんな努力が払われ、ある試みが成功し、ある試みが失敗に終ったのはなぜなのか。あれこれの時代の、さまざまな大学のキャンパスを訪れ、時空をこえて繰返し起る悲喜劇の主人公たちと対話を重ねながら、現代の大学のあり方を問う面白く真摯な書。

感想・レビュー・書評

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  • 105円購入2013-10-17

  • 1986年刊行。著者は名古屋大学教育学部教授。大学史、その中でも、大学の自治、あるいは大学人の政治活動その他活動の自由、教授の自由、教授会の自由・自治という観点から、各国、主にドイツ・アメリカの史的変遷と、現代日本の問題点、大学教育の問題点を検討していく。

  • 昔は貴族・上流階級のための学校であった。また、そもそも勉強というものが、労働の代わりという意味をもっていたことは、現代ではあまり意識されないものの、教える側も教わる側も意識しなければならないことと再認識した。

    また復唱の効用として、一定の既に確定した知識を習得するためには、この「復唱」は極めて大きな効果があるという。これもちょうど、子が取り組んでいる公文の問題文で「音読」を必ず義務付けていることも思いだした。

    本書は、同著者のドイツの大学・アメリカの大学より前に著された新書であり、古今東西の大学に「タイムマシーンで訪れて」いる。臨場感溢れる内容と読みやすさは、著者の一連の著作に共通している。

  • 内容が古すぎる。
    もっと現代の大学、大学生について書かれたものやったら良かったのになぁ。。
    大学にまつわる歴史本といった位置づけか。

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著者プロフィール

1934年、神奈川県生まれ。現在、桜美林大学大学院国際学研究科招聘教授。教育社会学専攻。
[主要著書]
『世界の大学危機』(中公新書、2004年)、『大学再生への具体像』(東信堂、2007年)、『フンボルト理念の終焉?』(東信堂、2008年)など。

「2008年 『ベトナムにおける初等教育の普遍化政策』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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