織田信長―中世最後の覇者 (中公新書)

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著者 : 脇田修
  • 中央公論社 (1987年6月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (179ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121008435

織田信長―中世最後の覇者 (中公新書)の感想・レビュー・書評

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  • 簡潔だが、論旨は強い

  • 昭和62年刊行
    本書で描かれた信長は、従来の信長像と異なり、
    彼を近世ではなく中世最後の段階の人物として
    描いている。

    既に絶版となっているようであるが、本書を読む
    と基本的な事がわかる。
    室町以降、将軍は上皇に準ずる待遇を受けていた
    こと、近世に石高制が採用されたのは、貨幣の流
    通統制の不安定さが重要な原因だったことなど、
    は面白い。

    一般には兵農分離と楽市楽座を進めたと言われて
    いるが、それは限定的なものであったという。
    戦国の武士は、城下町に屋敷を構えることはあ
    っても本拠の村に屋敷をかまえ、小天地の主であ
    ったこと。楽市楽座というよりは、むしろ既存の
    座を安堵した例が多いことなど、指摘している。

    長篠の戦いの記述などは、いささか古びている部
    分もあるが、おすすめな一冊である。

  • [ 内容 ]
    徹底した合理性、非情なまでの現実主義、海外への興味と優れた国際感覚で、苛烈な戦国乱世を勝ち抜きながら、天下平定を目前にして悲劇的最期を遂げた信長の軌跡は、中世末期の現実に裏打ちされた意外に慎重なものであった。
    近世の開扉者にはなりえなかったものの、ときに狂いながら、秀吉以上の斬新さで、中世的な社会矛盾をぎりぎりまで煮つめて、領主支配の再編・強化に苦闘した武将の魅力と、その歴史的位置を検証する。

    [ 目次 ]
    信長の風土
    天下布武
    朝廷との関係
    家臣団の統率
    村と百姓の支配
    織田政権下の都市と商業
    信長の行動と思考
    天下人信長とその挫折

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

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    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
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    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 近世最初の覇者ではなく中世最後の覇者として捉えて信長を語った書ということになってるが、天下を取った冷酷無比な男の伝記が単に語られるのではなく、この社会・経済・文化・宗教を含めた時代背景などの様々な面から、信長の功績を検証しているように読めた。密度の濃い内容で、特に前半は固有名詞もたくさん登場するし、(著者に申し訳ないが)文体に魅力が欠けていて、読み進めるのが辛かった。何箇所かで述べられる信長時代と秀吉時代の社会の比較は面白い。

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脇田修の作品

織田信長―中世最後の覇者 (中公新書)の作品紹介

徹底した合理性、非情なまでの現実主義、海外への興味と優れた国際感覚で、苛烈な戦国乱世を勝ち抜きながら、天下平定を目前にして悲劇的最期を遂げた信長の軌跡は、中世末期の現実に裏打ちされた意外に慎重なものであった。近世の開扉者にはなりえなかったものの、ときに狂いながら、秀吉以上の斬新さで、中世的な社会矛盾をぎりぎりまで煮つめて、領主支配の再編・強化に苦闘した武将の魅力と、その歴史的位置を検証する。

織田信長―中世最後の覇者 (中公新書)はこんな本です

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