秀吉の経済感覚―経済を武器とした天下人 (中公新書)
13人が登録
★3.57
著者:
脇田修
本
/ 中央公論社
/ 177ページ
/ 1991年03月発売
ISBN/EAN:
9784121010155
登録数: 13
レビュー数: 2
価格:
¥ 693
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みんなの感想・レビュー・書評
一介の足軽から身を起こした秀吉は、位人臣を極めて 天下人の地位を我が物とした。この史上稀にみる成功 の秘密は、恐ろしいばかりに経済の仕組みに熟知し、 これを実行する才覚に恵まれていたからに他ならない。 近世社会の産婆役を果たした、秀吉の軌跡をたどり、 その現代性を考える。 知らない人がいないくらい有名な豊臣秀吉であるが、 太閤記で事績はわかっても、その政権の実態はわ... 続きを読む »
2011-10-17
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秀吉の経済感覚を、労働力分配、土木工事、年貢、戦争、都市建設など様々な分野から評価した本。
秀吉は都市優遇政策をとり、農村に対する負担が厳しかったという事実は初めて知った。そのため農村から都市へと人口流入が多くなり農村で過疎化が進んでいくという、どこかで聞いたことのある話がこの時代にもあったしい。それを秀吉は移住の禁止という方法で抑えたわけだけど、これは現代は使えない。
各大名が、工事をするときに「役人(正社員)を使ったほうがいいか、日用(日雇い)を使った方がいいか」という費用対効果を分析したという資料の紹介もあり、当時の大名は常に損得を計算して動いていたというのがよくわかった。
その代表格が秀吉であり、近代日本の経済は秀吉に始まるといっても過言ではない。行き過ぎた都市優遇政策など、批判するところは批判しながら、秀吉の功績をしっかりと伝える優れた作品。
2011-09-05
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