薬の話 (中公新書)

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著者 : 山崎幹夫
  • 中央公論社 (1991年11月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (235ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121010483

薬の話 (中公新書)の感想・レビュー・書評

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  • 麻酔、胃潰瘍、ビタミン、ペニシリンなど、克服された病気、一般的な薬の開発にまつわるエピソード。特に有名なペニシリンのエピソードでは、実はフレミングはそれほどの役割を果たしていない、と言うのには驚き。

  • 面白い。
    知らない人名、開発エピソードがたくさん。

    薬物をデザインするという発想自体は最近のものではないことがわかる。
    ネタ自体はそんなに新しいものではないけれども、
    こういうことが書いてあると薬ってのは怖いものでもあることがわかる。
    要は「時差」に問題があるのだ。 

    “いわゆる「近代医薬」の開発が堰を切ったようにはじめられた一九五〇年代以降、薬の副作用被害が社会的問題となりはじめたのは、実は一九五五年ころからのことであった。にもかかわらず、最悪の被害を生んだサリドマイド事件のような衝撃的な事件がおきるまで、私たちの認識はまだまだ薬の本質を理解するところには遠かった。それまで、薬をつくり、薬を与えるという医療担当者の立場のみが強く反映していた薬づくりの認識に、一般市民(患者)の立場からの認識が大きく加えられるようになったのは、やっと一九六〇年代の後半になってからのことであった。”

  • [ 内容 ]
    近代医薬品の開発には、長い年月と莫大な経費、そして数知れぬ研究者たちの労苦の積み重ねが必要とされる。
    その結実は、人類をさまざまな病苦から解放すると同時に“新しい”薬への過信の入り混じった、いわば薬の氾濫の時代を生み出してしまった。
    本書は、ペニシリン、モルヒネ、ビタミンB、インスリン、タカジアスターゼなどの身近な薬品開発のドラマと、効能や副作用のメカニズムを多彩なエピソードを混じえて語り警告する。

    [ 目次 ]
    「薬の神話」について―まえがきにかえる薬へのコメント
    『吾輩は猫である』が書かれた理由 抗潰よう薬
    秘方一粒金丹 モルヒネ
    「B足らん」の時代 ビタミンB1
    薄明のなかの北原白秋 インスリン
    いざ生きめやも 抗結核薬
    みだれ髪の歌人 血圧降下薬
    眠りへの逃避 麻酔薬・催眠薬
    愛の妙薬 催淫薬
    フレミングの神話 ペニシリン
    5分間の戦い 狭心症治療薬
    “薬なんか効くはずがないよ” 精神病治療薬
    メキシコヤムイモの魔法 抗炎症ステロイドとピル

    [ POP ]


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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • すべてを理解して読んだわけではないが、
    「文学作品」を凌ぐ、魅力のある本だと想った。
    語り口が、自然で、なめらかで、スリリングなところも惹きこまれた。

    至福の720円☆

    「毒の薬」も、読んだが、
    きらきらした硝子のオルゴールのような本だと思った。

    どこから読んでも、なんど読んでも、飽きることはなかった。

  • ずっと昔に読んだ

  • 有機化学を少しでもさわった人なら楽しめるのではないでしょうか〜 話の入りは昔の文豪と薬とのエピソード(ex.胃潰瘍の夏目漱石とタカジアスターゼ)で、そこからその薬の誕生秘話について語られます。ちゃんと効くメカニズムも科学的に解説されています。文字で説明するとちょっと分かりにくい部分もありますが、「一般の人にも興味を持ってもらおう」とする筆者の意欲の現われでしょう。序説の「なぜ一昔前に薬万能説が生まれ、そこから薬不信が世界を覆うようになったのか」という考察にはなるほど、と思わされました。別に化学を習ったことのない人でも、途中のメカニズムなどの話を読み飛ばしてでも読む価値はあると思います。

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