漱石が見た物理学―首縊りの力学から相対性理論まで (中公新書)

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著者 : 小山慶太
  • 中央公論社 (1991年12月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121010537

漱石が見た物理学―首縊りの力学から相対性理論まで (中公新書)の感想・レビュー・書評

  • 資料ID:C0005493
    配架場所:2F新書書架

  • 前々から気になっていた本で、やっと読む機会が得られた。
    付録の年表をみてあらためて思うのが、漱石と同時代に活躍した物理学界の顔ぶれの華々しさ。ラザフォード、ボルツマン、キュリー夫妻、マクスウェル、プランク、ボーア、シュレーティンガー・・・アインシュタインの特殊相対性理論と『我輩は猫』は同じ年に発表されているではないか。古典物理学から現代物理学にパラダイムシフトする最中、知識人の先端だった漱石には、否応無く先端情報が入り、それを理解することできたのであろう。この手の話題で避けて通れないのが、漱石と寺田寅彦の関係。寺田の本を読んでも思ったが、彼らに今の科学技術の有様(特にIT技術)を見せてあげたいと思う。

  • 漱石の生きた時代は科学の転換→隆盛の時代に当たる。本著は直接漱石文学に関係しないが、一般科学史の教科書として読むのがいいのだろう。それにしても「吾人の心中には底なき三角形あり、二辺平行せる三角形あるを奈何せん」という漱石先生の呟きは、矢張り痛い。

  • [ 内容 ]
    漱石の生きた半世紀は、X線、電子が発見され、量子論が誕生し、特殊相対性理論が発表されるなど、古典物理学から現代物理学へと移行する激動の時代であった。
    理科が得意で、自らも建築家志望であった漱石は、寺田寅彦と科学談義を楽しみ、作品にも最新の話題が登場している。
    本書は文学者漱石の旺盛な好奇心に従って、熱、光、量子、時間と空間について物理学発展のあとを辿り、乖離する文科と理科の交流を目指す。

    [ 目次 ]
    序章 漱石と物理学―文科と理科の交流
    1章 古典物理学の完成―激動の嵐の前
    2章 新しい自然観の台頭―19世紀から20世紀への転換
    3章 量子仮説の提唱―人間からの離脱
    4章 量子力学の誕生―極微の世界に向けて
    5章 相対性理論の誕生―時空概念の変革
    終章 再び漱石と物理学―文学の中の“自然法則”
    物理学と漱石の対照年表

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漱石が見た物理学―首縊りの力学から相対性理論まで (中公新書)の作品紹介

漱石の生きた半世紀は、X線、電子が発見され、量子論が誕生し、特殊相対性理論が発表されるなど、古典物理学から現代物理学へと移行する激動の時代であった。理科が得意で、自らも建築家志望であった漱石は、寺田寅彦と科学談義を楽しみ、作品にも最新の話題が登場している。本書は文学者漱石の旺盛な好奇心に従って、熱、光、量子、時間と空間について物理学発展のあとを辿り、乖離する文科と理科の交流を目指す。

漱石が見た物理学―首縊りの力学から相対性理論まで (中公新書)はこんな本です

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