複合不況: ポスト・バブルの処方箋を求めて (中公新書 1078)
- 中央公論新社 (1992年6月25日発売)
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- Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
- / ISBN・EAN: 9784121010780
感想・レビュー・書評
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日本のバブル崩壊を目の当たりにして、当時だれもが有効需要創出策に期待を示していたときにそれに対する限界を示していたのが筆者であった。
本書はアメリカの景気後退を丹念に検証し、ブラックマンデーが日本の生保が一役買っていたこと、日本のバブル崩壊が自然現象ではなく引き起こされたことであると主張し、前述の通りこれまでの有効需要創出政策に対して疑問を投げかけ、これまでのバブル崩壊が景気後退とは違い、金融が経済を振り回すという新しい景気後退であることを示している。
そして現在。今からマネーゲームから脱却するのは極めて困難な状況にあるが、未だにバブルの幻想を捨て切れずにいる。
本書が問いかけている暴走するマネーゲームをもう一度管理下に置けるのかどうかの意味は非常に大きい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
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