ゾウの時間ネズミの時間: サイズの生物学 (中公新書 1087)
- 中央公論新社 (1992年8月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
- / ISBN・EAN: 9784121010872
感想・レビュー・書評
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なるほど、と感心。ゾウとアリ、考え方によっては同じ時間を生きている。島国と大陸、日本人の特性がわかるような。根拠のための数字がたくさん出てきて、文系の私は?分かったような理解不能のような。
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生物とはいかに素晴らしい設計がされてるのかが、わかる本です。
この本を読めば、宗教的とは違う視点から神様はいるなと思うことができるかもしれません。
タイトルは「時間」が大々的にアピールされていますが、実際は副題の「サイズ」の方に重きがおかれています。 -
昔一度読もうとして、途中まででどうにも性が合わず断念し、最近一念発起してやはり全部一度は読むべきだとトライしてみたが、やはりあまり性が合わなかった感はある。
色々な数式を弄りながら話を展開していくのだけども、その仮定や論理に割と飛躍しすぎなのではないか、というところや、一方的に押しつけられているような感覚になる部分もあり、なんだか意図的にどこかにごまかされて連れていかれているようで、だからきっと腑に落ちなかった部分が多かったのだろうと思う。
とはいえ、生物の様々な値の根底に横たわる定義や普遍性ついて考えてみようという試み自体は面白い発想で、新たな視点が得られた良い機会にはなったと思う。また、細胞のサイズの制限や、循環系のない生物とある生物の違い、循環系がない生物がどこまで大きくなれるかの考察などは中々面白いと思った。 -
・好きな文章
『今の日本人の生活は、ウサギ小屋ならぬネズミ小屋暮らしというところか』 -
数式が出てくるところは難しくて飛ばしましたが、文章による説明を読むだけでもなんとなく内容は理解できます。
様々なサイズの動物のデザインが理にかなっていることがよく分かりおもしろかったです。
あとがきに書かれていたとおり、動物の生態を知ることの本質は、学問の本質を突いていると思いました。人間って思い上がりが過ぎるところがあるからこそ、自然について学ぶことが大切ですね。 -
動物の生態にはあんまり興味なかったけど、島の大きさと人間の行動の関係ってのが面白かった。
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生物の身体の構造や生存戦略がサイズによって規定されているということを、さまざまな事例を引きながら解説している本です。
ゾウやネズミなどの哺乳類だけでなく、昆虫やサンゴ、ウニやヒトデのような生物についても、サイズという観点から一見不思議な生態を解き明かしています。 -
30年前の名著。当時読んだかな?思い出せない。
日本人は島に住んでいるのだから、自己のアイデンティティーを確立するためにも、島とは何かを、真面目に考えるべきだ。
日本人のエネルギー消費量は4400W 半分か代謝量で体重換算すると4.3t
日本の人口密度(320/km2)から計算される体重は140g
なぜ細胞はそろいもそろって10ミクロンなのだろう? -
それぞれの動物に価値観、倫理観、世界観があるということがよくわかりました!