コ-ヒ-が廻り世界史が廻る: 近代市民社会の黒い血液 (中公新書 1095)
- 中央公論新社 (1992年10月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
- / ISBN・EAN: 9784121010957
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
世界商品シリーズ、今回はコーヒーです。
ザムザムの黒い水、知性のリキュールと呼ばれるコーヒーですが、
この手の世界商品って(紅茶・たばこ・砂糖・綿など)
プランテーションとか奴隷貿易を抜きにはあり得ないよなーと、
しみじみ思いつつ読みました。勉強になったです。
2010/3/1読了 -
自分の大好きな飲み物について書いてある1冊
コーヒーという摩訶不思議な飲み物は何故イスラム社会
だからこそ大ヒットした。
すこし面白かった
-
普段何気なく飲んでいるコーヒーの歴史についての本ですね。
少し独りよがりな文章の印象で、後半は付いていくのが大変でした。
牽強付会なところもあるけど、新書だし仕方ないかな。 -
学校で習う歴史とはまた違った視点で見る歴史は、とてもスリリングで面白い。
ただでさえ面白いのに、文章がうまいからより面白い。
ま、ちょっと自身の文章の流麗さに酔っている部分が散見されたりはするんだけど、それはそれで面白い。 -
コーヒーが世界史に果たしている役割を理解することが出来た。
-
テレビ番組「水曜どうでしょう」のディレクターの方が
番組ホームページの日記に紹介されていて、
読んでみた本です。
イスラム教の聖なる飲み物として生まれたコーヒー
それが大衆的な飲み物になり、
ヨーロッパに渡り、
イギリスにコーヒー・ハウスができると、
そこは通信・保険など、さまざまな基地となり、
そして、さまざまな熱い議論が起こされるようになった。
そして、フランスでは、その議論がやがて…。
さらに、コーヒーが世界を変えていった様子が書かれています。
世界の出来事が強引にコーヒーに結び付けているところもありますが、
なかなか読みやすく、楽しい本でした。
最近、よく飲むようになったコーヒーを
より考えて(?)飲めるようになりました。
世界を巡って自分達のところに届くコーヒー
それが飲めるのも平和なおかげ… -
コーヒーの起源、世界への広まり方、戦争、植民地と今に至るまでをまとめたノンフィクション歴史。コーヒーはひとまとめにすると嗜好品になるだろうけど、単純なぜいたく品ではなく、まだ400年ほどの歴史しかないのに人の精神に深く根づいている不思議な飲み物ですね。近代のフードシステムに関する記述はないけど、生産者と消費者をいかに短くつなげるかが課題になるでしょう。
-
4121010957 234p 1998・5・25 10版
コーヒーを見ることで世界史が見える・・・そんな内容。