地震考古学―遺跡が語る地震の歴史 (中公新書)

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著者 : 寒川旭
  • 中央公論社 (1992年10月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121010964

地震考古学―遺跡が語る地震の歴史 (中公新書)の感想・レビュー・書評

  • 1992年(阪神淡路大震災前)刊行。日本の遺跡・史跡から判明する地震の痕跡をたどり、その実情・調査概要を明らかにするもの。日本の各地で、頻繁に地震が起こっていることがわかる。南海地震(和歌山から高知にかけて)が約150年周期。活断層は「大鯰」(著者の比喩で、揺れた地点の意味)。近江盆地の地震による定期的沈降が琵琶湖を生み出した。これらは記憶すべし。ちなみに、遺跡調査の地震考古学的意味は①地震の年代、時には年月日まで特定可能、②周期の把握可能、③地震による地質現象の解明、④歴史・考古学上の謎の解明に寄与。
    関東圏への一極集中現象、原子力発電所の立地や稼動の是非、あるいは依存割合を検討する上での、一つの視点を、本書はもたらしてくれるといえるだろう。

  • 「京都は地震がなくていいなぁ」「昔のヒトはやっぱりエラいね」と語る友人たちの言を真に受けていたらさにあらん!桃山時代、琵琶湖西比叡山下の断層が派手に動き、集落ひとつがまるごと没する液状化現象を起こし、多くの死傷者を出した。そこにはかの山内一豊の姫が含まれている。京都でも三十三間堂の仏像がドミノ倒しになったという。そしてそれから十年そこそこで、伏見から山崎、枚方でも大地震が発生し、桂、木津、宇治の三つの川が集まるあたりではとんでもない被害が生じ、大阪では万単位の被害者が出たという説もある。ここまで「事実」がある以上、「想定外」ということばは禁じ手にすべきだよね。

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地震考古学―遺跡が語る地震の歴史 (中公新書)の作品紹介

南海地震や東海地震など、大きな地震は決まった場所で、一定間隔で発生するといわれる。今日、日本列島各地の考古遺跡から発見される地割れ、地滑り、液状化跡などの地震跡から、地震の発生年代を考古学的に確定できる。また体系的に収集された千数百年来の地震史料を併用すれば同一地震の過去の発生間隔がより正確に把握でき、将来の地震予知を可能にする。本書は地震学と考古学の成果を生かす新学問の誕生と全貌の紹介である。

地震考古学―遺跡が語る地震の歴史 (中公新書)はこんな本です

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