「京都は地震がなくていいなぁ」「昔のヒトはやっぱりエラいね」と語る友人たちの言を真に受けていたらさにあらん!桃山時代、琵琶湖西比叡山下の断層が派手に動き、集落ひとつがまるごと没する液状化現象を起こし、多くの死傷者を出した。そこにはかの山内一豊の姫が含まれている。京都でも三十三間堂の仏像がドミノ倒しになったという。そしてそれから十年そこそこで、伏見から山崎、枚方でも大地震が発生し、桂、木津、宇治の三つの川が集まるあたりではとんでもない被害が生じ、大阪では万単位の被害者が出たという説もある。ここまで「事実」がある以上、「想定外」ということばは禁じ手にすべきだよね。