遊女の江戸―苦界から結婚へ (中公新書)

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著者 : 下山弘
  • 中央公論社 (1993年3月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (180ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121011237

遊女の江戸―苦界から結婚へ (中公新書)の感想・レビュー・書評

  • 遊女が結婚したり、客と懇意になる物語を集めた本でした。
    遊女の結婚が、普通ではなかったけれど珍しくはなかったということは、私がこれから研究していこうと思っていることに少なからずためになったと思います。

  • 1993年刊行。◆江戸時代の遊女。当時における物語はもとより、現代の江戸期の物語にも数多登場する存在だ。本書は、苦界と言われた遊女の世界を抜け出し、「結婚」という一種のシンデレラストーリーに乗った人々の当時の逸話を並べることで、彼女らの心性と江戸期の結婚観を炙り出そうとする書。一方で、江戸期の遊女に対する目線を顕わにした書を用い、一般的な結婚がどれほど遊女らにとって狭き門のシンデレラストーリーであることも併せ明示しようとする。

  • 【感想】
    著者が雑俳の解釈について傍証を探している中で、遊女の結婚に関するメモも残しており、それを編集した本。

    遊女が現役を退く理由(p.28)、遊女の格付け(p.93)などにも言及があるが、どちらかというと江戸の遊女にまつわる抽象的、体系的な知識ではなく、具体的なエピソードが列挙されている。
    基本知識がなくとも読めるが、実は応用的内容であるところが本書の良いところ。

    遊女に惚れ込んで身を持ち崩す男の例証には枚挙に暇ない一方で、運よく身請けされて世間並みの幸を得る遊女は然程多くなかったようである。

    世間に恥を晒さぬよう風流な廓通いをするための条件が心学の引用から述べられており、面白い。
    現代では役に立たないとも思われる処世術だが、しかし遊ぶ男女の情というものは今も昔も大して変わらないだろう。

  • 時代小説には必ず登場するのでどんなところかと気になってしまう。でも本書はシステムよりは人にスポットを当てているので、個人的に期待していた内容とは違っていた。

  • 遊女と、一般の娘(この場合は商人の娘)、嫁にもらうならどちらがいい?と
    点数付けで判断したり、遊女にうっかりのめり込み、騙されて痛い目にあった人々の話をコミカルに綴っていたりと、かなり読みやすい。

    遊女にモテる粋な男になるにはどうしたらいいのかの解釈を読んで、
    「スマート」「機転」「男らしい潔さ」がモテ男の条件であることは、
    いつの世も変わらないんだな、とおかしかった。

  • [ 内容 ]
    本書は、賢くも逞しく「遊女のその後」を生きた女や願いかなわず身を持ち崩した女、これに関わる男の話を、随筆から拾って紹介する。

    [ 目次 ]
    1 結婚に執着した遊女たち
    2 遊女の結婚資格
    3 遊女を眺める眼差し
    4 遊女に執着した男たち

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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 美人だからこそ苦労する。
    でも心根の美しい人の話は印象的。
    結婚するのって大変だな。

  • 遊女の結婚。読みやすい

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遊女の江戸―苦界から結婚へ (中公新書)の作品紹介

本書は、賢くも逞しく「遊女のその後」を生きた女や願いかなわず身を持ち崩した女、これに関わる男の話を、随筆から拾って紹介する。

遊女の江戸―苦界から結婚へ (中公新書)はこんな本です

遊女の江戸―苦界から結婚へ (中公新書)のKindle版

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