- Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
- / ISBN・EAN: 9784121011268
作品紹介・あらすじ
アメリゴ・ヴェスプッチは、謎の航海者である。かれの評価は500年の歴史を通じて二転三転した。かれはコロンブスとそれに続く航海者達がアジアの一部と思いこんでいた未知の陸地が「新大陸」であるという事実に、合理的な推論で初めて気がついた人物である。本書は広くヴェスプッチ一族にも光を当て、かれの人物像を解明する。また古地図を時系列により分析し、かれの生きた時代を巨視的に検討し、アメリゴの生涯と全業績を追う。
感想・レビュー・書評
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(1995.05.27読了)(1994.01.12購入)
謎の航海者の軌跡
(「BOOK」データベースより)amazon
アメリゴ・ヴェスプッチは、謎の航海者である。かれの評価は500年の歴史を通じて二転三転した。かれはコロンブスとそれに続く航海者達がアジアの一部と思いこんでいた未知の陸地が「新大陸」であるという事実に、合理的な推論で初めて気がついた人物である。本書は広くヴェスプッチ一族にも光を当て、かれの人物像を解明する。また古地図を時系列により分析し、かれの生きた時代を巨視的に検討し、アメリゴの生涯と全業績を追う。
☆関連図書(既読)
「女族大陸」山田智彦著、集英社、1981.06.25
「フジモリ大統領とペルー」芝生瑞和著、河出書房新社、1991.11.30
「十二の遍歴の物語」G・ガルシア=マルケス著・旦敬介訳、新潮社、1994.12.10 -
コロンブスと同時代の航海者であり、アメリカ大陸の命名者とも言われるアメリゴ・ヴェスプッチの紹介本。そもそもアメリゴは新大陸の命名者でもなければそうした功績を主張もしていない。後の人々により新大陸にアメリゴの名が冠されたが、当人はそのことすら気づいていなかった可能性がある。一次史料が極端に少ないため不明な点が今なお多いアメリゴは、コロンブスの功績を横取りした等と不当に評価が貶められているが、実際はそのようなことは無かったことを論証する。日本語での分かりやすい研究書として稀有の本である。
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