- Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
- / ISBN・EAN: 9784121011312
感想・レビュー・書評
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古い本ですが、ロシアやドイツ・イギリス・フランスなどの大国の干渉をいかにかいくぐって自分たちの国家を作って行くのか?涙ぐましい民族の営みを実感できる著作。北欧とはデンマーク、スウェーデン、ノールウェー、フィンランド、アイスランドの5ヶ国のことです。
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高校の世界史の知識がある人が、ダイジェストとしての北欧史の知識を加えるには良いかもしれません。地図を増やしたり、国別に王や首相(大統領)を纏めたものがあればもっと良くなるかも。コラムを付けて楽しませる工夫をしていた所は入門書としては◯。
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▼「北欧三国」と聞いて、ノルウェー、スウェーデン……フィンランド?デンマーク?と、なってしまう人も少なくないのではないか。
▼そんな人にも朗報。本書ではその4カ国が全て網羅されている。ヴァイキングの時代から歴史が紐解かれている。
▼スウェーデンの中立(平時では厳密には「非同盟」政策)や、北欧諸国が採った「第三の道」。副題にもある「モデル国家」形成の歩みがここに記されている。
▼一方で、彼らの「平和な(福祉)先進国」のイメージとは裏腹に、動乱の世を生き抜いてきたことに意表を突かれることだろう。まさに「歴史とは動く地図」なのだと思わされる。 -
北欧諸国の成立史。ざっくり流れを掴むには最適です。
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我々日本人にとって北欧とは「福祉の国」意外にぱっと思いつくことはあるでしょうか。本書は高校世界史ではヴァイキングやカルマル同盟その他限られた範囲しか学習しない、日本人にとっては「遠い国」北欧史の概説をわかりやすく解説しています。独特の船を漕ぎ、南ヨーロッパやアメリカ大陸まで行き来したヴァイキングだけでなく、ヨーロッパ随一の英明君主との声も高いグスタフ=アドルフそして「名君の影に名臣あり」を地でいく名宰相オクセンシェルナ、ロシア・デンマークとの大北方戦争で轟く銃声を「これぞ我が音楽」と言って猛攻を加えた若き英雄カール12世、悲劇の国王クリスチャン7世など寒い北欧の熱き人々を様々な角度で紹介しています。もちろん人物史に終始せず、北欧各国のおかれた状況や時代背景にも十分にふれており、北欧史初学者にはもってこいの本だとおもいます。