書とはどういう芸術か―筆蝕の美学 (中公新書)

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著者 : 石川九楊
  • 中央公論社 (1994年12月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (211ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121012203

書とはどういう芸術か―筆蝕の美学 (中公新書)の感想・レビュー・書評

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  • 字うまくなりたい。

  • 著者のエネルギーが感じられる一冊であった。書の美とは何か、歴史の流れを通じて説明されている点は良かった。また、「かきぶり」という表現に大いに同意できた。
    ただし、よほど比田井という人が嫌いなのか、文章に強い念が込められたような表現であり、どうしても客観的に著者の主張を判断しにくい印象は残る。

  • 書を絵画的な造形の美ではなくて、言葉をつむぎ出す力と捉え、書の芸術性を明らかにしていくものです。筆蝕=筆記具の尖端と紙が接触し、離れつつ書き進められていく過程を、書の欠くべからざるものとし、その意義を書史からも展望します。著者の深い洞察と、書についての熱い思いが表れた一冊です。

  • 書の歴史を誕生から現代日本まで非常に分かりやすくまとめられている。主眼は書の芸術性への言及であるが、歴史を俯瞰して見るほうが使える。
    主眼については共感できる人も多いかと思うが、ロジックの飛躍や若干我見すぎるところもあり、残念である。

  • -----
    題名のごとく、「書」とはどのような芸術なのかを
    体系的に紐解いていく。
    言葉を書くことなのか、
    書き方の工夫を堪能するものなのか、
    「線」のあり方を慈しむものであるのか。
    著者は筆蝕というものにその答えを求める。

    書かれたものは「線」なのか「文字」なのか「言葉」なのか。
    -----
    どのような芸術でも、歴史的・体系的に積上るものであり、
    そこにできた伝統を「壊していく」ことが進化なのだという
    ことを再確認。
    -----
    どのような芸術(=表現)であれ、その限界は
    道具によっても規定される。
    石を削って文字を書く。
    木を削って文字を書く。
    紙の上に墨を乗っけて文字を書く。
    それぞれに違う性質がある。
    -----

  • [ 内容 ]
    本書は、「書は美術ならず」以来の書論を再検討し、甲骨文から前衛書までを読み解いて、言葉の書体としての書の表現を歴史的、構造的に解き明かす。

    [ 目次 ]
    序章 書はどのようなものと考えられて来たか
    第1章 書は筆蝕の芸術である―書の美はどのような構造で成立するか
    第2章 書は筆・墨・紙の芸術である―書の美の価値はなぜ生じるのか
    第3章 書は言葉の芸術である―書は何を表現するのか
    第4章 書は現在の芸術でありうるだろうか―書の再生について

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    [ 参考となる書評 ]

  • 論理的には正しいんだけど、
    特に後半、「あ、この人の言ってることはなんか正しくないわ」と直感した。
    いや、けれど、すべてを否定するわけではなくて、
    僕はこの本によって、いくつもヒントをもらった。
    そうか、書美は「文字でも造形でもなく、文字から何かを伝えようというその想い」なのかと感じた。
    つまり文字を読んでいるのでもなく、形を見ているのでもなく、
    見えないけれどそこにのっている気概をみてるんじゃないかと。
    現代書は述部を追求しすぎ。
    すべきは今の日常語で書くこと。つまり漢字かなまじり。しかも自分の言葉で。いやー言語感覚も磨かないと!井上有一が文字に戻った理由もわかる気がする。

  • 石川さんを知った最初の本。はじめはあの字体に「?」だったな…。

  • 文学なのか美術なのか?文字なのか線なのか?抽象画と前衛書の境目は?筆蝕とは?とらえどころのない「書」という芸術を、いくつかの切り口で解きほぐそうとした一冊。「絵画には時間軸がないが、書には時間軸がある」という説明には大いに納得。書の歴史や構成など教養話も織り交ぜられているものの、素人にはちょと敷居の高い記述も多く、著者のシニカルな態度とレトリックな口調について行くのは大変だった。図版があるとしても、「書とは...」なるテーマを、活字だけの文章で表現するのが無茶なのかもしれない。---2009.01.22

  • 未読

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書とはどういう芸術か―筆蝕の美学 (中公新書)の作品紹介

本書は、「書は美術ならず」以来の書論を再検討し、甲骨文から前衛書までを読み解いて、言葉の書体としての書の表現を歴史的、構造的に解き明かす。

書とはどういう芸術か―筆蝕の美学 (中公新書)はこんな本です

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