パンとワインを巡り 神話が巡る―古代地中海文化の血と肉 (中公新書)

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著者 : 臼井隆一郎
  • 中央公論社 (1995年10月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121012678

パンとワインを巡り 神話が巡る―古代地中海文化の血と肉 (中公新書)の感想・レビュー・書評

  • 1995年刊行。著者は東京大学教養学部教授。

     タイトルに「神話」とあるように、本書は、特にギリシャ神話やイエス・キリストの神話的な逸話と、そこに含まれる食との関係を叙述するものである。

     本書の所為ではないが、やはりこういうテーマ(神話・宗教)と自分の思考・嗜好・指向との食いつきが悪いことが如実に感じられた。
     換言すれば、同じ古代史でも、先に読んだ「対馬」における古代の遺跡関連の叙述の場合、どれほど細かくとも、読むことに嫌気が起きることはなく、何ら問題がないのに、神話の話題が出たとたん、眉唾に見えてくる。つまり叙述の信憑性に疑義を持ってしまうのだ。

     神話が、記録の作成時、あるいはその淵源としての人間の心性に深く関わっているということは否定しないのだが、どうにも食いつきが悪い。そんな読後感である。

  • うーん。
    「コーヒーが廻り世界史が廻る」と同じ著書だったので読んでみたが、
    これまた予想外な内容だった。

    私には新鮮な内容(ヘーラクレースとイエスの比較、供犠や共食の儀式など)もあったが、
    いかんせん論理展開についてけなかった。
    筆がすべり過ぎというか。

  • 【読みたい】
    齋藤先生の『勉強力』より

  • [ 内容 ]
    人間は動物を殺し、大地を傷つけ、植物を刈り取り、果汁を搾り取ってきた。
    この加害者としての人間の罪の意識は、人類の初期から宗教的儀礼の根底を形成していたと考えられる。
    本書は、葡萄と小麦の文化圏である地中海の沿岸各地の主要な儀礼を訪ね、ディオニューソス、ヘーラクレース、エレウシースのデーメーテール、ナザレのイエスなどの神話を巡り、日々食べ飲む存在としての人間の罪と贖いの意識の始まりを探る試みである。

    [ 目次 ]
    第1章 パンとパパ
    第2章 食の英雄ヘーラクレース
    第3章 神の御名と種入れぬパン
    第4章 ワインの祭典
    第5章 デーメーテールの恵み
    第6章 パンとサーカス
    第7章 パンの神殿

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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • この本は早かったです、二日で読みました(自分的に。
    もともとは聖書を読みながら、パンとワインってなんだろうって
    いう基本的なことから読み始めたわけなんですが、
    実際にはパンとワインの歴史はキリスト教よりずっと古かった(苦笑
    半分読んでも聖書のハナシにならなくて、
    なるほど、けっこう新しい宗教だったんだな(世界宗教的に)
    と思ったモノ知らずな私でした。。。

    2010/1/28読了

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パンとワインを巡り 神話が巡る―古代地中海文化の血と肉 (中公新書)の作品紹介

人間は動物を殺し、大地を傷つけ、植物を刈り取り、果汁を搾り取ってきた。この加害者としての人間の罪の意識は、人類の初期から宗教的儀礼の根底を形成していたと考えられる。本書は、葡萄と小麦の文化圏である地中海の沿岸各地の主要な儀礼を訪ね、ディオニューソス、ヘーラクレース、エレウシースのデーメーテール、ナザレのイエスなどの神話を巡り、日々食べ飲む存在としての人間の罪と贖いの意識の始まりを探る試みである。

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