日本の都市は海からつくられた: 海辺聖標の考察 (中公新書 1319)

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  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (227ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121013194

作品紹介・あらすじ

海上から陸地を注視する漁民の「命綱」であるヤマから、海辺聖標の発生を説き、その日本の聖空間のネットワークを通じて、国土における都市の生成と展開を読む。さらにそのネットワークと、花綵列島の生態構造がもたらす海幸・山幸の生業から、日本人を農民でも漁民でもない「旬民」と位置づけ、常若、旬獲、生食、木の建築、元気な都市など独自の文化論を展開、平成不況などにより閉塞状況にある現代人に自信をよみがえらせる。

感想・レビュー・書評

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  • 各章ごとに、
    「ほぉ」とうなってしまうようなことが登場する。
    新しさというよりは当たり前で見過ごしていることにめを向けさせてくれるといった感覚。
    日本とは、日本人とは、日本人の自然観とは
    そういうことをずっと昔までさかのぼって語る。


    時にその理論の危うさを感じないでもないが、
    最後まで読者をひきつけ続けるというのは
    なかなか容易なことではない。
    日本人であることが嬉しいとおもう私は、
    著者の観点が好きだ

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著者プロフィール

上田 篤(うえだ・あつし)
建築学者、縄文社会研究会会長、『日本人とすまい』(岩波書店)、『縄文人に学ぶ』(新潮社)、「七〇年大阪万博お祭り広場」(日本建築学会特別賞)など。

「2020年 『建築から見た日本 その歴史と未来』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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