物語 フィリピンの歴史―「盗まれた楽園」と抵抗の500年 (中公新書)

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著者 : 鈴木静夫
  • 中央公論社 (1997年6月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121013675

物語 フィリピンの歴史―「盗まれた楽園」と抵抗の500年 (中公新書)の感想・レビュー・書評

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  • フィリピンは宗教的対立と他民族からの侵略に抵抗してきたことが歴史の大部分を占めている。それが彼らの精神性を表していると思う。そのため国を成長させる産業がこれまで育っていなかったのだ。これからは対立や抵抗ではなく自らの成長に投資していければポテンシャルは非常に高いと思う。スペイン、アメリカ、日本には侵略されてきたがこれを利用して外交をするべきだ。メキシコのメスティソ、スペインの奴隷、フィリピン革命、共産党、アキノ、マルコス、ラウレル、フク団等よくわかった。これからはフィリピン人にアドバイス出来るようにしていきたい。

  • 最初読んだ時はさっぱりわからなかったけど、実際にフィリピンに行ってからもう一度読むとすごい長い歴史をしっかりまとめ、書かれているこの本のすごさがわかる。

  • フィリピンは、アメリカンインディアンと似た優し性格で、同じく、スペインに植民地化された。
    スペイン、アメリカ、日本と征服された、フィリピンを現地目線で見る本書は、隣国を知るのに良い書だ。

  • 読了。

  • フィリピン史を、主に西欧社会日本による植民地支配や中央体制への抵抗という視点で。

    アジア諸国の歴史において、主に貿易や外交、使節団などを通じて、各国の地理・習慣や文化に関する文字史料を残している中国の存在感は大きい。

    今後、フィリピン人自身によるフィリピン人の発見、他国に依(寄)らないフィリピン史の解釈が、きっと成されていくだろう。

    植民地支配を受けた国と、西欧列強に飽くまで抗した国と、
    15世紀を境にフィリピンと私たちの国とは歩む歴史を異にしてきました。

    国として、国民としてのアイデンティティとは何だろう?何が私たちの意識や歴史観を形成しているのだろう?


    これ以前の歴史を知るためにはどうしたらいいかな、やっぱり民話や伝承や神話を見てみたい。友人曰く、南洋とオセアニアのも神話は面白いらしいです。

  • フィリピンに住んでいるからには、基本的な歴史くらいは知っておきたいと思って手ごろな入門書を探したのですが、あまり多くないですね。本書は新書ですが、しっかりと詳細な内容まで説明されている良書だと思いました。
    16世紀にスペインに、19世紀にはアメリカに統治されるという500年の苦難の歴史を歩んできたフィリピン。その間にも幾度も民族独立に向けた動きがありました。本書が指摘するポイントのひとつは、マルコス政権を打倒した民衆のパワーは、500年の歴史において民衆が持っていた思いが現れたものであるという点。しかし著者は、そのパワーを活かして本当の民族自立を成し遂げようとしていない指導者に対して批判的です。現在のフィリピン語と英語の並立教育や、アメリカ文化への傾倒などに対して、本来向き合うべき自民族の自立という観点から、疑問を呈しています。
    21世紀になって、若い人口も多く、英語を話せることが大きなメリットになる時代。これから、フィリピンは大きく経済的成長を遂げる可能性はあると思います。民族アイデンティティ確立とグローバル化への対応の両立という、いまや新興国がどこでも抱えている課題に対して、もしかするとフィリピンは回答を示せる良い位置にいるのかもしれません。

  • 「近代」に近づくとフィリピン先住民たちの歴史が書かれなくなる…そこだけが残念。

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物語 フィリピンの歴史―「盗まれた楽園」と抵抗の500年 (中公新書)の作品紹介

時代を越えてフィリピン史に通底しているのは、民族抵抗の精神である。それがフィリピン人意識として浮上してこなかったのは、政治と教会がそれを押しつぶし、覆いかくしてきたからである。これまでのフィリピン史はこの精神の連続した存在に十分な評価を与えてこなかった。スペインの武装宣教船団来航後の長い植民地時代を通じて、西欧と闘い続けたアジア唯一の戦闘的民族の軌跡に、本書は肯定的な光を当てるものである。

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