日本人の発想、日本語の表現―「私」の立場がことばを決める (中公新書)

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著者 : 森田良行
  • 中央公論社 (1998年5月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (241ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121014160

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日本人の発想、日本語の表現―「私」の立場がことばを決める (中公新書)の感想・レビュー・書評

  • よく言われる日本人は受け身だという指摘も、もともとそういう傾向だったのが、
    それを表す言葉が増えていって、ますますその傾向に拍車がかかっていく、といった、言葉とそれを話す人たちがお互いに影響していくのは明らかだと思います。

    例による説明も多くとても面白い内容でした。

    ただ、「日本語に特徴」と本書で言われる内容が、本当に英語などの外国語には見られないのかは、盲信せずに一度自分で調べてみるのが良いと思いました。

  • 「僕はハヤシライス。」「私はメンマヨスパゲッティ。」なんて言い方しませんか。何かのコマーシャルではありませんが、これをそのまま英語に訳すと大変です。日本語にはどうも全体の流れの中でやっと意味がはっきりするという場合が多いようです。「これでいいです」ちょっと言い方を強くすると、「まあこれしかないなら仕方ないな」という意味に取られるかもしれません。「結構です」も同じこと。日本語にはあいまいな表現が多いのも確かなようです。あうんの呼吸なんて言いますが、だいたい雰囲気で分かってしまう。分かろうとする。分かって当然と考える。実際がどうかは別として。そのせいか、どうも日本語は論理的な表現には向いていないようです。そしてこれは、日本語を母国語とする我々日本人の発想にもつながっているのですね。外国語ではだいたい、個から全体へ段階をふんで話が進んでいく。住所の表記の仕方にもそれは言えます。ただこの日本語の特徴は、必ずしも否定すべきことではありません。現在我々がかかえている環境問題に対処していかなければならない21世紀には、この日本人の全体から入っていく発想が大いに役立つかもしれないのです。日本の文化を考えるとき、最も我々の思考の仕方と関わりのある日本語から考えていくのも一つの手ではないでしょうか。本書では、このようなことを、数多くの具体例をもとに説明がなされています。入試問題などにもよく使われそうなテーマですね。

  • もう少し勉強してからもう一度読みたい。前半が少し専門的で、後半が読みやすかった。
    日本の言葉と、文化・思考の共通性を深く掘り下げていた。もちろんこれは事実であると思うが、それがさも日本全てに共通する真理のように述べられていて、少々視野が狭いのではないかと感じる。
    あと、個々から論理展開する文書とは、どういうものなのか、もう少し具体的に書いて欲しかった。

  • 新書っていまだに読もうと思うのに時間がかかるけど、興味のある内容だったので、2日ほどで読めました。

    似たような内容を何かで勉強したことがあったので、知ってる知ってる と思いつつ読むところと、これは初めて知ったというところと、いい具合にあったので読みやすかったです。

  • 日本語は「私」対「公」を意識した言語であるということ、自分と相手の関係をつねに意識していることなど。
    主語を明記しない日本語は、つねに主観的な言語表現が前提になっているからこそ成り立っている。

    こういう本を読んでいると、多少の難しさは感じつつも、言葉を理解している無意識の部分や、脳の構造はどういう仕組みなんだろうと思う。

    使っている本人も、言われてみて初めて「ああ、そうかも」と思う。
    言語って不思議だ。

  • 「視点」をテーマにした、こういう本が読みたかった。人称・動詞・文・文章展開にいたるまで日本人は目線中心なのね。

    話が飛んだりくどい事もあったけれど(特に語彙項は似たような本も多いので具体例はそんなに要らないと思う)、自動詞と他動詞、能動態と受動態とか、何気ない言葉の使い方の奇妙さに驚いた。

    助詞「て」について調べてみようと思ふ。

  • 普段何気なく使っている言葉なだけに、ああなるほどと目から鱗。他国とは違う発展をしている言語で、それが生活や言動にも影響を及ぼしているというのは理解できる。でも、著者がそのことを悲観的にとらえているのが、私としてはあんまりいい感じがしない。国際社会では通じない、転換しなければならないと言っているけど、日本語の独自の形態と国際社会で通じる思考・言動は別にして考えられないのかなぁ。別というか、日本語はそのままとしてプラスアルファで国際社会で通じる思考法とか。

    自分の思考と日本語の形態について考える良い機会ができました。

  • 予想以上におもしろかった!国技である相撲と柔道からして日本人の発想、日本語の考え方が表れてるっていうところとかなるほどって思いました。

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日本人の発想、日本語の表現―「私」の立場がことばを決める (中公新書)の作品紹介

本書は、豊富な実例を引用しながら、日本人の思考様式と日本語の姿や表現との関わりを探る試みである。

日本人の発想、日本語の表現―「私」の立場がことばを決める (中公新書)はこんな本です

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