コミュニケーション論: 愛と不信をめぐるいくつかの考察 (中公新書 1470)

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  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121014702

感想・レビュー・書評

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  • 正常な精神をもっている人間は狂気になる権利を有している。その権利を有しているからこそ健全な精神をもっているといえるのでは―という一文が鮮烈に頭に残る。枝葉的な所で本書のテーマとはそこまでかかわりの無いところなのだが。

    フィリップ.K.ディックが出発点のコミュニケーション論というだけでも興味がわく。著者はコミュニケーションを媒介するのは言葉や行動だけではなく、物すなわち人間が生み出した物須らく総てがコミュニケーションの媒体になると説く。親しみやすい砕けた文章は羊の皮とでもいうようにかなり深慮に溢れた考察が続く。いつの日か再読を。

著者プロフィール

1957年神奈川県生。東京大学教養学科(相関社会科学)、同大学院社会学研究科(社会学修士)、カリフォルニア大学サンタバーバラ校社会学大学院(Ph.D. in Sociology)。東大新聞研究所助手、文部省放送教育開発センター助教授、現在成城大学教授。著書『ジョージ・ハーバート・ミード』(1988)、訳書シブタニ『流言と社会』(共訳1985)、ブルーマー『シンボリック相互作用論』(1991)など。

「2016年 『アート・ワールド』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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