コミュニケーション論: 愛と不信をめぐるいくつかの考察 (中公新書 1470)
- 中央公論新社 (1999年4月1日発売)
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感想 : 4件
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- Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
- / ISBN・EAN: 9784121014702
感想・レビュー・書評
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正常な精神をもっている人間は狂気になる権利を有している。その権利を有しているからこそ健全な精神をもっているといえるのでは―という一文が鮮烈に頭に残る。枝葉的な所で本書のテーマとはそこまでかかわりの無いところなのだが。
フィリップ.K.ディックが出発点のコミュニケーション論というだけでも興味がわく。著者はコミュニケーションを媒介するのは言葉や行動だけではなく、物すなわち人間が生み出した物須らく総てがコミュニケーションの媒体になると説く。親しみやすい砕けた文章は羊の皮とでもいうようにかなり深慮に溢れた考察が続く。いつの日か再読を。詳細をみるコメント0件をすべて表示