日本書紀の謎を解く―述作者は誰か (中公新書)

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著者 : 森博達
  • 中央公論新社 (1999年10月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121015020

日本書紀の謎を解く―述作者は誰か (中公新書)の感想・レビュー・書評

  • 半分以上はわかってないけど、言語の使われかたから「日本書紀」に迫っていて面白かった。個人的に「日本書紀」に思い入れはないけれど、海外の人と共にひとつの国の歴史が語れているとすれば、漠然と国際感覚みたいなものは感じた。

  • 日本最古の国史である「日本書紀」、それがどのように書かれたのかを、音韻や漢文の書き方などから推理する。最後に述作者までたどり着くのは大したものだ。著者の中国語の音韻学、漢文の知識があったればこそである。しかし、日本書紀は、十七条の憲法なども含めて、漢文の文章としては間違いだらけであることには驚いた。手本もなく初めて国史を書くのだから、仕方がない一面もあると思う。しかし、間違いから逆に推理が広がるのだから、それはそれで意味があった。さらに、古代人の悩みや戸惑いを伝える点でも価値がある。

  • 推理小説のように面白く読めました。日本書紀の成立順と述作者を特定した本です。日本書紀の漢文に対して音韻と和習などをもとに精緻な論考が展開されるので、日本書紀を読んだことのない人は、少し苦痛かと思います。憲法十七条を正格の漢文でないところがあると指摘し、成立年代を天武朝以降としている(196頁)ので、著書の日本書紀の資料批判をもっと読みたくなります。

  • 立花隆『ぼくが読んだ面白い本・ダメな本』で紹介

  • [ 内容 ]
    720年に完成した日本書紀全三十巻は、わが国最初の正史である。
    その記述に用いられた漢字の音韻や語法を分析した結果、渡来中国人が著わしたα群と日本人が書き継いだβ群の混在が浮き彫りになり、各巻の性格や成立順序が明らかとなってきた。
    記述内容の虚実が厳密に判別できることで、書紀研究は新たな局面を迎えたといえる。
    本書は、これまでわからなかった述作者を具体的に推定するなど、書紀成立の真相に迫る論考である。

    [ 目次 ]
    第1章 書紀研究論(森への誘い;書紀概説;書紀研究の視点 ほか)
    第2章 書紀音韻論(音韻学と書紀;漢字音による書紀区分論;α群歌謡原音依拠説 ほか)
    第3章 書紀文章論(倭習の指摘;誤用と奇用;倭訓に基づく誤用 ほか)
    第4章 書紀編修論(α群中国人述作説;β群の正格漢文と仏教漢文;「憲法十七条」とβ群の倭習 ほか)

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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  •  
    ── 森 博達《日本書紀の謎を解く ~ 述作者は誰か 19991025 中公新書》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4121015029
     
     森 博達 日本古代語学 19490101 兵庫 /京都産業大学教授
    …… わたしはこの本を書くために生まれてきた。(略)そして今年の
    元日、私は五十になりました。(あとがき)P234
     
    (2010411)
     
     

  • 一つの仕事を完成させるのに、中国語の方言のレベルまで熟知しないといけないとは!
    文学部の仕事とはこんなことなのか、と、工学部出身のわたくしは、脳天を割られたようなショックを受けました。紙面が不足したのか、一番面白い所が省略気味に書かれていると思えるのは残念。

  • 古代史と言うと何故か「作家」が適当にロマンを語ったりするイメージがあるが、本書はまさに学問と言える。

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日本書紀の謎を解く―述作者は誰か (中公新書)の作品紹介

720年に完成した日本書紀全三十巻は、わが国最初の正史である。その記述に用いられた漢字の音韻や語法を分析した結果、渡来中国人が著わしたα群と日本人が書き継いだβ群の混在が浮き彫りになり、各巻の性格や成立順序が明らかとなってきた。記述内容の虚実が厳密に判別できることで、書紀研究は新たな局面を迎えたといえる。本書は、これまでわからなかった述作者を具体的に推定するなど、書紀成立の真相に迫る論考である。

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