古文書返却の旅―戦後史学史の一齣 (中公新書)

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著者 : 網野善彦
  • 中央公論新社 (1999年10月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (199ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121015037

古文書返却の旅―戦後史学史の一齣 (中公新書)の感想・レビュー・書評

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  • 各地の家に眠る古文書がいかに日本にとって大切な資料であるかがわかった。
    このような資料の積み重ねで、日本の歴史が明らかになっていく過程がよくわかった。
    この本を高校生の時に読んでいたら文学部に進んでいたのかもしれない。

  • 改めていうのも何だが、面白かった。戦後歴史学の最初期、史料の借用がいかに杜撰だったか・・・という話ではあるが、借用書はちゃんと書いている場合が多いので、「返却」ということについて無頓着だった、というのが正確なところであろう。またその無頓着さは、史料群からいくらか必要な資料を抜いて自宅に持ち帰り、その結果返却が不十分なものになったという点で、表れているといえるだろう。あとは知っている方々の名前が立ち現れてくる点、ぼくにとって親しみが湧いてくるのであった。

  • 2015.3.28 読了

  • 借りたものは返す。失敗史というあまりないものに惹かれました。

  • 今年の夏に史料管理の実態等についで学ぶ機会があったので。
    いろいろ事例があったけど、所蔵者の方との関係がとても大切ってことが、ここからもよくわかった。

  • 水産研究所月島分室が借りパクしていた古文書を何十年もかけて返す旅をつづっている。
    作業が遅れ、企画自体なくなり、所長が亡くなり、埋もれて何十年も経つ資料。宮本常一氏の研究のベースになったような資料もあり、対馬の資料返却を聞いたのち、「これで地獄からはいあがれる」という氏の一言は心に残る。
    中央が強力に収集して、地方の郷土研究が遅れるという図式は編纂・研究のありかたを考えさせられる。

  • 中央で書かれたものには出てこない、そんな地方の古文書を研究のために借りていたものを、まさに返す旅。
    このような形で地道に研究がされていること、そしてその研究対象である古文書が、実は返却されていないという想像以上の扱いを受けていることに驚く。

  • たまたま1年半前、網野氏の遺志を継ぎ、古文書の返却を続けている日本常民文化研究所の田上研究員の記事を新聞で読んだ。
    見出しは「古文書返却終わらぬ旅」。
    その後に網野氏の著作を読み、その歴史観に脳みそ総動員で感動を覚えた。
    そしてたまたま、店頭でこの本を見かけぴぴっときて購入。

    古文書がどのようなものなのか。
    一体それをどのように読み解き、データとして蓄積していくのか。
    そもそもそんな古文書があるような、地方の旧家ってどういう人たちの集まりなのか。
    色々と自分の暮らしてきた環境とはかけ離れてて、興味がふつふつと沸いた。
    きっと、網野氏らの手に渡った資料は幸せで、今も日本中に眠り、朽ちかけている資料も大量にあるに違いない。

    もし、この本を高校生の時に読んで、
    今と同じような感想をもったならば、
    経済学部ではなくて文学部に進んだのだろう。

  • 購入して数ヶ月、やっと読了。借用古文書返却の始末記だが、借用元の方々の人柄や地域の風情など紀行文としても読めて、とても面白く興味深い一冊だった。

  • 2011/06/10 読了

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古文書返却の旅―戦後史学史の一齣 (中公新書)の作品紹介

日本には現在もなお、無尽蔵と言える古文書が未発見・未調査のまま眠っている。戦後の混乱期に、漁村文書を収集・整理し、資料館設立を夢見る壮大な計画があった。全国から大量の文書が借用されたものの、しかし、事業は打ち切りとなってしまう。後始末を託された著者は、40年の歳月をかけ、調査・返却を果たすが、その過程で、自らの民衆観・歴史観に大きな変更を迫られる。戦後歴史学を牽引した泰斗による史学史の貴重な一齣。

古文書返却の旅―戦後史学史の一齣 (中公新書)はこんな本です

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