秩禄処分―明治維新と武士のリストラ (中公新書)

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著者 : 落合弘樹
  • 中央公論新社 (1999年12月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121015112

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秩禄処分―明治維新と武士のリストラ (中公新書)の感想・レビュー・書評

  • 1999年刊行。著者は京都大学人文科学研究所助手。

     維新期に実行された秩禄処分。
     この本書の主テーマは財政の金食い虫であった士族階層をどのような過程で解体し、短期間で財政負担の減少という一定の効果をあげたのか、つまり、いま風に言えば公務員リストラを完遂したか、その歴史的過程を分析するところにある。
     本書で示されるこの研究自体は、小さな政府を指向する場合には、一つの歴史的な教訓足り得よう。
     
     ただ、士族処遇に関する制度改革史なので、組織全体につながる廃藩置県や士族反乱の叙述量は減らし、廃刀令・徴兵令と秩禄処分との関係、処分の結果(特に士族授産や社会変動、自由民権運動との繋がり)をもっと書いて欲しかったところではある。

  • 旧士族にむくむく関心が湧いてきました。

  • 明治維新を通して江戸以前からの特権階級である武士が権利を失っていったかを描く。

  • 秩禄処分の検討ってあんまりされてないんですね。

    それはともかく、最初は武士・士族のあり方を諄々と説明していて面白かったのだけど、いざ秩禄処分となると結局政治史過程史的に描かれていたのがちょっと違和感があったかなあ。三谷博のいう「武士の身分的自殺」を自ら成し遂げた理由を、内在的に説明する部分がもっと積極的に展開されてたほうが個人的には面白かったかも。まあ、一応土地と俸禄が切り離されていて、所有権的に家禄を主張できなかった、という説明はあるからいいのかな。ただたとえば、そこからさらに近世の所有・領有がどういうものだったのか、という問題に踏み込んでから説明があれば、もう少し個人的には楽しめたかも。

  • 分類=幕末維新期・秩禄処分・武士階層・落合弘樹。99年12月。

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秩禄処分―明治維新と武士のリストラ (中公新書)の作品紹介

秩禄処分とは明治期に行われた華族・士族の家禄を廃止する措置であり、学制・徴兵令・地租改正に匹敵する改革である。これによって武士とという特権的身分は完全に消滅した。さほどの暴力的手段を用いることなく、わずか十年でこの改革をなしえた背景には何があったのか。社会全体の変換期にあって、政治家が決断力とリーダーシップをもって国家目標を示し、士族たちもまた、それを理解した。天下国家への「志」が存在したのである。

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