快適都市空間をつくる (中公新書 1540)

著者 :
  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121015402

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  • 表題を実現するために、著者は都市計画は表通りと裏通りの二本立てで行うこと、「定型」を積極的に採用すべきことを主張する。ただし、実態に即した計画をと言いながら、理想の都市空間は無批判に欧米の都市であったり、グランドデザインの必要性を説きながら本書でついに自身のグランドデザインを提示しえなかったり、現役の行政官が自著のなかで行政の縦割主義や前例踏襲主義を嘆くことしかできないあたりに、はからずも著者の主張する問題の根深いことが証明されるようだ。快適ならざる都市空間の実例はそれなりに充実している。

著者プロフィール

東京電力株式会社技術開発研究所主席研究員
1952年、東京都墨田区生まれ。1976年、東京大学工学部建築学科卒業。1978年、東京大学工学部大学院修士課程修了(西洋建築史専攻)。建設省、世界銀行、都市基盤整備公団を経て、2004年より現職。都市・建築・住宅分野にわたる諸制度・システムの現状評価と改善提案を主たる関心分野とし、日本型街づくりシステムを提唱。

〔著作〕
『快適都市空間をつくる』中央公論新社、2000年
『なぜ日本の街はちぐはぐなのか』日本経済新聞社、2002年
『日本型魅惑都市をつくる』日本経済新聞社、2004年

「2007年 『日本型まちづくりへの転換』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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