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- Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
- / ISBN・EAN: 9784121015808
作品紹介・あらすじ
ペリー来航以来、揺らぎ始めた幕府の権威を維持強化するために大老井伊直弼が断行した安政の大獄は、処分の範囲がすこぶる広く、またきわめて厳しかったため、英才俊傑が一挙に葬り去られた。「井伊大老が橋本左内を殺したるの一事、もって徳川氏を亡ぼすに足れり」といわれる所以である。本書は、侘しい埋木舎時代の井伊直弼と国学者長野主膳との異常に親密な師弟関係から説きおこし、大獄へと突き進む二人を描く。
感想・レビュー・書評
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安政の大獄の舞台までを、ペリー来航からの幕末の幕府内のバタバタ劇を、彦根藩主から大老職を仰せつかった井伊直弼と、その家臣(学問上の師匠)の長野主膳とを通じ描いていく。
やや井伊直弼は悪人に、更に長野主膳は虎の衣を借りたこわっぱ者扱いがされているのが一方的すぎるが、安政の大獄を通じてこれほど歴史に名を残したことは評価されるはず。
並行して数冊の関連書籍をお勧めしたい。
内容がやや何度も重複記載されているのは、著者の記述をあえて尊重したけっかなのか?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
大獄に至る経緯とその背景の描写は細かいが、いざ大獄となると人物にあまりスポットがあたらず、巻末近くになって一息に解説している。とはいえどういった時代であったのか、なぜ大獄に至ったのかを知るにはよい。
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