安政の大獄―井伊直弼と長野主膳 (中公新書)

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著者 : 松岡英夫
  • 中央公論新社 (2001年3月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121015808

安政の大獄―井伊直弼と長野主膳 (中公新書)の感想・レビュー・書評

  • 安政の大獄の舞台までを、ペリー来航からの幕末の幕府内のバタバタ劇を、彦根藩主から大老職を仰せつかった井伊直弼と、その家臣(学問上の師匠)の長野主膳とを通じ描いていく。
    やや井伊直弼は悪人に、更に長野主膳は虎の衣を借りたこわっぱ者扱いがされているのが一方的すぎるが、安政の大獄を通じてこれほど歴史に名を残したことは評価されるはず。
    並行して数冊の関連書籍をお勧めしたい。
    内容がやや何度も重複記載されているのは、著者の記述をあえて尊重したけっかなのか?

  • 2001年刊。著者は元毎日新聞論説委員。

     ペリー来航以降、騒然とした世相の中、大老に就任した井伊直弼、そして片腕として井伊を支えた長野主膳。彼らが中核で尊攘派を弾圧し、桜田門外の変の主因となった安政の大獄。
     本書は、検証されることの少なかった長野主膳の前半生も含め、安政の大獄の実像と、それを直接指揮した長野の道程を検討する。
     井伊が実行した通商修好条約の締結は回避不可である一方、大獄で失脚・喪失した幕府方の人材もまた大。
     この功罪半ばする井伊政権の成果(明治維新への加速と幕府瓦解の助長)を看取できるものとして本書の意味は大きい。安政大獄だけを論じた書も少ないし。

  • 大獄に至る経緯とその背景の描写は細かいが、いざ大獄となると人物にあまりスポットがあたらず、巻末近くになって一息に解説している。とはいえどういった時代であったのか、なぜ大獄に至ったのかを知るにはよい。

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