子どもという価値―少子化時代の女性の心理 (中公新書)

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著者 : 柏木恵子
  • 中央公論新社 (2001年5月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121015884

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子どもという価値―少子化時代の女性の心理 (中公新書)の感想・レビュー・書評

  •  働く女性として賛同することが多かった。子どもは生みたいけど、自分の仕事に支障が出るのは困る。自分のキャリアアップの道が閉ざされるのは悲しい。でも仕事だけの人生は嫌。子どもがいる充実した家庭も欲しい。
     避妊や不妊治療などの普及で、子どもは両親の意志でつくられる存在になり、親の価値を押しつけられる存在になった。そんな時代の子どもに親はどういう価値を見いだすのか。
     時代や国家間による子どもの価値観の違いや、話は日本の少子化の原因から、日本の母親・父親の抱える問題、子育て論にも波及し、興味深く読めた。
     共働きで子育てをすることに筆者はとても前向きで好意的な理論を持っていて、その理論に勇気づけられた。出産に怖じ気づいていたが、生むのも悪くないかもしれない。

  • 古書店にて。

    『少子化』を女子大の女性教授が人口心理学なる感情面から語っている時点で、男達は手を挙げるしかない(苦笑)

    長引く不況の中で育ち、物質面で恵まれなかった若者達を論考した『他人を見下す若者たち』なる新書があったが

    それと同じ様な切り口で『他人に同情を強いるママたち』なんてものを男が書いても女性が読む?

    と言うわけで「子どもをもつ」前に、この本を読んでみよう。

    内容は平易だし「産め」とも「産まなくてよい」とも断言しない、傍観する分析者に徹している(後半はやや怪しいが)。

    出来れば、女子大だけで囲わずに高校の授業にも取り入れればいいのに。

    出版されてから年月が経っているので、最新版も読みたいなぁ。

    未曽有の経済危機だったリーマンショック等も論考にいれたものなんかをネ。

  • 男女平等を言う著者の主張は決して過激なものではなく常識的なものであり、たぶん国民の8割は支持するだろうし、もちろん僕も支持する。
    だからこそ、恣意的なデータの使い方があるのにはがっかり。

    ま、ごく一部なんだけど、一部でそれだと、全部疑わなきゃいけないからなあ。
    内容としては、まあまっとう。

  • 2001年発行。子どもを産む、産まないことをめぐる人々の決断、意思、生き甲斐などを通じた子どもの価値、高齢化社会の親子関係の問題、結婚することの意味、家族生活と職業生活の意味などが取りあげられている。

  • いわゆる私の親世代以上の人が、こういった観点で少子化時代の女性の心理を親身になって論述しているというところに、ただただ感銘を受けるのみといった新書である。

  • 子どもが「授かりもの」でなく、選択的にもつものになった今。親が良かれと与える教育機会(習い事など)に包まれる子どもたち自身は本当に幸せか?という問いかけが心に残りました。どのようなケースが、アンバランスな愛着形成につながりかねないかという分析もなるほど。

  • 主張はシンプルなのでこんなに長く書かなくて良いのではないかと思ってしまう。資料の考察があまり説得的でない。

  • もっとも印象に残った一節を引用します。
    「最近、日本の社会を語る時、「少子・高齢化」がまるで枕言葉のように使われています。特に少子化は有史以来初の大事件、大問題であるかのように。それを耳にするたびに、私は子どもが少なくなったこと以上にもっと大問題があるのにーーと思わずにはいられません。眼をむけるべきは子どもの数の減少ではなく、子どもの価値に生じている変化、親にとっての子どもの意味・価値の変化。それこそ有史以来の一大変化です。」
    という指摘が痛切です。数の変化は人為的に社会政策で対応策を取り得ますが、意味・価値の変化を再逆転させるのは至難の技です。

  • H15,3,22と日付あり。少子化社会を理解することと子どもを持つことなどについて、心理学の観点から見た本。

  • [ 内容 ]
    90年代以降、少子化は社会的問題としてさまざまな議論を呼んできた。
    しかしそこには、少子化が出産・結婚をめぐる女性の心理の問題であるという認識が欠けている。
    日本では「親子は一心同体」とその絆を強調されるが、そうした考え方もいまや普遍的とは言えず、変化してきている。
    現在「子どもをもつ」とはどういう意味があると考えられているのか。
    少子化を心の問題として捉える人口心理学を提唱、その視点から考える。

    [ 目次 ]
    1章 「子どもの価値」展望―子どもの価値の古今東西
    2章 人類初の人口革命―子どもの命と親の愛情の変質
    3章 「なぜ子どもを産むか」―「つくる」時代の子どもの価値
    4章 人口革命下の女性の生活と心の変化―子どもの価値・産む理由の変化の背景
    5章 子どもを“つくる”時代の問題

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    [ おすすめ度 ]

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    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • この手の価値観の違いは客観的に捉えるのは難しい。考える良い機会を与えてくれた一冊だった。

  • 卒論、修士論文の両方で文献として使わせていただきました。観念に取り組むという意味では欠かせない1冊。

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子どもという価値―少子化時代の女性の心理 (中公新書)の作品紹介

90年代以降、少子化は社会的問題としてさまざまな議論を呼んできた。しかしそこには、少子化が出産・結婚をめぐる女性の心理の問題であるという認識が欠けている。日本では「親子は一心同体」とその絆を強調されるが、そうした考え方もいまや普遍的とは言えず、変化してきている。現在「子どもをもつ」とはどういう意味があると考えられているのか。少子化を心の問題として捉える人口心理学を提唱、その視点から考える。

子どもという価値―少子化時代の女性の心理 (中公新書)はこんな本です

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