- Amazon.co.jp ・本 (175ページ)
- / ISBN・EAN: 9784121016010
作品紹介・あらすじ
ナポレオンによって大兵力の殲滅戦が開始されてから、戦争は火力による殺傷と破壊を意味するようになった。これ以降、工業化時代の戦争は、双方が国力全体を消耗しあう形態となったのである。情報技術や精密誘導技術が驚異的に発達したため軍の運用や編成・組織が劇的に変化しつつある今、もはやクラウゼヴィッツの唱えた消耗戦は主流ではなくなりつつある。これからの戦争はどうなるのかを、シミュレートする。
感想・レビュー・書評
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軍事分野における情報革命が、装備品だけでなく、軍隊の運用まで根本的に変えてしまうことを見通したもの。
RMA軍の理念型を示しているという点では、今日の各国軍の情報化の進展を見る上でも参考になる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
駅前ブックオフで購入する。このブックオフは、雑誌、新書、書籍ともに、豊富です。興味深い本でした。また、読みやすい本でした。著者は、元防衛庁の研究者です。テーマは、軍事革命です。軍事革命を引き起こしたものは、情報技術の進化である。ただし、軍事革命と軍事技術革命と同じではない。軍事技術革命は、情報技術の進歩に適用したものである。軍事革命は、情報技術の進歩に適用させるだけではなく、従来の戦術を変化させたものである。戦争の目的は、「国家機能を麻痺」させ、降伏に追い込むことである。世間では、イラク戦争の勝利は、軍事革命の成果であると指摘されている。この戦術は、戦後、イラクを泥沼へと招いた。この戦略は、敵軍の兵士、兵器を殆ど破壊していない。そのため、戦後のゲリラへの兵士、武器の供給源となる。参考文献として、春原剛「同盟変貌―日米一体化の光と影」があります。この本の中で、著者が紹介されています。
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図書館有
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RMAの技術的な側面に関する論考。
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ゼミ文献
費用対効果の考えはないのかと思う。
最後の章の非対称戦における箇所に人にかかる費用がうんぬんという記述は一応あるにせよ、
総じてRMA化にかかるコスト計算という発想はなさそう。
公務員である軍人の書いたものだから仕方がないなどと言われないようにそのあたりへの考察を入れてほしい。
あと疑問に思ったのは2001年に出たという事の限界もあるのだろうが、
平和維持活動にRMA化した軍隊はどう貢献できるのかという観点もほしい。
この本では軍隊の活動の幅が広がっている事への視座はまるで欠けている。
長期にわたる安定を地域にもたらす事がRMA化した軍隊でできるのか?
軍事活動というよりは治安活動に近い働きを果たすことができるのか?
冷戦後から21世紀にわたり国際社会が直面している、していくであろう困難に対するアプローチを欠いている。 -
もうちょっと刺激的なお話が聞きたかったが、こんなもんかな