織田信長合戦全録: 桶狭間から本能寺まで (中公新書 1625)

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  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121016256

感想・レビュー・書評

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  • 信長の合戦録。

    高校時代にあらかた調べて、記憶してたから、真新しい事ってあまりなかった。

    しかし、文献からいえる信長の戦術、武将の配置などを知ることができたのは、勉強になった。

    韋駄天信長。

    革命児信長。

    時代を継承する信長。

    さて、本当の信長はどれなんだろうか?

  • 合戦全録の表題通り、メジャーな合戦以外にも紙面を割いています。合戦でいかに勝利し、いかに苦戦したかを通して信長の人物像が自然と感じられる構成になっており、一読の価値はあると思います。

  • 再読
    信長って希代の英雄だと思うし、日本史のうえでも中世を終わらせた功績を持つ。
    その全合戦を編年で紹介する。最大の特長はスピード、そして二の矢、三の矢を用意する。勝利のために時間をかけることはしない。時の使い方が最も上手い武将だったと言えるかもしれない。勝利に時間がかかるくらいなら、一度撤退し、時期をみて二の矢を繰り出す。当時の状況を考えると妥当な戦略だったと分かる。よく秀吉や家康との比較論を目にするけど、状況が違うわけだから戦術論的には意味のない話なんだな。

  • 信長の合戦の総集編。尾張兵は弱兵なんて聞いたことあるけど信長の側近に限っていえばそんなことはない。信長の相手を上回る大軍を用意したりスピードを重視したり長やりや鉄砲の採用だったりとその合理性は戦略面でも戦術面でも学ぶところ大。ってか著者専門の研究家かと思ってたらなんと中学の先生らしい。

  • [ 内容 ]
    家督を継いだ十九の年より本能寺に没するまで、織田信長は四方の敵と戦い続けた。
    初期には、劣勢を覆した桶狭間の戦いのように少数精鋭の部隊を自ら率いて戦い、後には、浅井・朝倉氏攻めや対本願寺戦のように、羽柴秀吉らの部将を配して多方面にわたる戦線を同時に指揮した。
    際だった戦巧者ぶりを示す戦略や戦術への考察も併せ行い、天下統一の基礎を作った信長のすべての戦いをたどる。

    [ 目次 ]
    序章 天正元年八月十三日
    第1章 信長の軍団(軍団を構成する家臣たち 信長の親衛隊 能力によって抜擢された部将たち 宿将たちの軍団の形成)
    第2章 信長の合戦(上洛への道 元亀年間の苦闘 本願寺を敵として)
    第3章 信長の戦略・戦術(信長の外交戦略 効果的な戦いのための戦略 信長の戦術)
    第4章 信長を継ぐ者(豊臣秀吉の戦略・戦術 徳川家康の戦略・戦術)

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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 信長の合戦記録が各方面への攻略作戦毎にまとめられています。

  • 信長は勝てる戦を行うために、常にその状況を造りだすことに腐心していた。初期にはその親衛隊の練度、中後期には兵力を集中的に活用にし、最低でも負けない体制を整えていた。

    そういった意味で武田信玄と似通ったものがあるようにも感じた。最も信玄はイメージ戦略、信長は神速の用兵といった、各々の色があったにしろ。

    当時、日本は世界を知らない国であったが、信長という個人の将星はその軍事的資質において世界史レベルで語っても差し支えないと思える。



    (2009/2/17読了)

  • 能登で暴れまくる連龍。

  • サクサク読める本。

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著者プロフィール

1943年北海道室蘭市生まれ。1966年横浜国立大学教育学部卒業。東京都中学校教諭をへて、現在戦国史研究家 ※2019年11月現在
【主要編著書】『織田信長家臣人名辞典』第2版(吉川弘文館、2010年)『信長の天下布武』(戦争の日本史13、吉川弘文館、2006年)『検証本能寺の変』(吉川弘文館、2007年)『信長の政略』(学研パブリッシング、2013年)

「2019年 『信長と家康の軍事同盟』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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