人口減少社会の設計: 幸福な未来への経済学 (中公新書 1646)

  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (211ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121016461

感想・レビュー・書評

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  • 2002年に書かれた本だが、恐ろしいほどこの10年の社会動向が正確に予見されている。マクロトレンドの大部分は人口動態だけで説明がつくような気さえする。
    ただその処方箋に関しては、本当にそれでいいのかな?と思うものもある。ここまで少子化が進むと多少の出生率の増加では焼け石に水であり、人口減少を前提とした社会構造への変革が必須だということは理解できた。一方で最も大きな課題である医療費の増加を食い止めるために、公的保険で受けられる医療技術の上限を定めて、”貧乏人は金がなくなった時点で死を受け入れよ”という政策の導入が提言されているが、それが社会不安を起こさずに実現可能なのかどうか。もう一つ薬価の引き下げ等による供給サイドの費用削減は、医薬品メーカーの収入減につながって継続的な新薬開発が進まなくなることはないのか?
    とは言え、いろいろ考えさせてくれる良書ではある。

  • 少し難しいが、考えさせてくれる本。

著者プロフィール

政策研究大学院大学名誉教授

「2015年 『東京劣化』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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