入門環境経済学: 環境問題解決へのアプロ-チ (中公新書 1648)
- 中央公論新社 (2002年7月25日発売)
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感想 : 12件
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- Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
- / ISBN・EAN: 9784121016485
感想・レビュー・書評
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環境経済学の入門書ということで購入。入門書とは言っても、全く何もわからない状態で読んでは分からないだろうな。
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環境経済学の入門書、の中でも最良の本。
基本を固めたい人、改めて環境経済学について学びたい人へ。
あくまでも入門書なので、環境経済学についてかなり詳しい上級者にとってはつまらないと思われます。
ただ私はこれで大学準備中。 -
環境問題について、経済という切り口で説明されている。
前半は、次世代も含めて環境負荷を考え、社会的費用が最適になるべきということが、ミクロ経済の需要・供給曲線などを応用して説明されている。
後半は、国際社会において、京都議定書がなぜ締結され、各国が何をやりあい、国内でどういう法律が敷かれているかが一連の流れとして具体的にわかる。
これらの動向は、ごく簡単に言ってしまえば、ノーベル賞受賞者のローナルド・コースの「環境利用権」という考え方が基本になっている。環境利用権とは大気汚染など(外部費用)を誰がどれだけ使えるかという権利を設定すれば、その後は経済的交渉によって自然に均衡するという考え方である。
この本には汚染の現状や温暖化について詳しく書かれているわけではない。それらのことは現在の状況のひとつに過ぎないのだ。