戦略的思考の技術―ゲーム理論を実践する (中公新書)

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著者 : 梶井厚志
  • 中央公論新社 (2002年9月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (276ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121016584

戦略的思考の技術―ゲーム理論を実践する (中公新書)の感想・レビュー・書評

  • "この本はタイの古本屋で100円で買ったものです。
    2002年9月に発売されたものですが、内容的には
    全く古さも感じないものです。皆さんにもお勧めの1冊です。
    様々な交渉時、勝負。駆け引きを戦略的にどのように行っていくのか?
    非常に理論整然と科学的に分かりやすく説明をしてくれています。
    非常に説得力のある手法です。
    インターネットビジネスにも実は非常に活用できる点が多い視点だと思いますね。。
    後半ではネットオークションについても書かれています。内容的には2002年ですのでちょっと古いのですが。"

  • 世の中のことを科学的にモデル化して考えていくことは素晴らしいことだと思うが、やっぱり何か嫌われてしまう理由がわからないでもないような。それでも経済学をまなびたい!

  • 61戦略的思考の技術 梶井厚志
    ・ゲーム理論:戦略的環境での意思決定を考える道具
    ・自分が最終的に受け取る利益は、自分の戦略行動だけでなく他人の戦略行動にも依存することを認識し、自分と相手の戦略の組み合わせを評価する
    ・インセンティブの種類
    1金銭
    2法律
    3習慣や宗教

    @cpa_1992
    ・インセンティブ契約:ある行動をとったらどんな利益が得られるかを相互確認
    ・条件付罰則戦略
    ・自分の行動を先読み、自分の行動をコミットする対策:酒を控える→水を目一杯飲む:将来の自分の理性を信じるな
    ・交渉:スタート時点を有利にしそこからの譲歩度合いで決まる

    @cpa_1992
    ・コミットしてもらう側が、コミットする側に何らかの対価を支払うことで、コミットメントが実現
    ・ロックイン戦略:スイッチングコストを大きくしておき、一度捕まえたら離さない:学割
    ・効果的なシグナリング
    1相手が認識可能
    2送る側にコストかかる

    @cpa_1992
    ・モラルハザード:観測できない行動に対しインセンティブを与えることが難しいというインセンティブの問題と、観測できない行動へのコミットメントは相手に信頼されないというコミットメントの問題が絡み合った問題。:犬を20キロ散歩させてくれたらビールあげる

    @cpa_1992
    →企業に会計士の監査を義務付けているのは、モラルハザード解消のため。第三者の利用

  • サブタイトルには「ゲーム理論を実践する」とあるが、他のゲーム理論の入門書とは大きく内容が異なる。

    これは、あとがきに「あくまで戦略的な考え方を言葉で記述することが目的であって、ゲーム理論を体系的に網羅することは目的ではない」と書かれている通りである。

    実際に純粋に「ゲーム理論」と呼べる内容は3章までで、以降はインセンティブやスイッチングコストなどの利益や費用といった動機づけと、それを妨げる逆選択・モラルハザードなどの情報の非対称性、そしてそれを解消するためのシグナリングなど、内容的にはミクロ経済学における経済行動の基本的な考え方が網羅されている。

    ジョークも多く交えられ、楽しめながら読める本。
    ビジネス書としてオススメ。

  • なんとも中途半端な本。
    初めの章でゲーム理論をちらっと説明して、後は日常生活に見られるミクロ経済学的現象をちらちらと解説。

    世間話の域を出ない本。

  • 特に新鮮味なし。読むのが苦痛だった。こういったビジネス向けのハウツーものを読むのはもう辞めよう。

  • <目次>
    Ⅰ部 戦略的思考のススメー戦略的思考の基礎
     第1章  戦略
     第2章  先読みと均衡
     第3章  リスクと不確実性
    Ⅱ部 考えるヒントー戦略的経済分析のキーワード
     第4章  インセンティブ
     第5章  コミットメント
     第6章  ロック・イン
     第7章  シグナリング
     第8章  スクリーニングと逆選択
     第9章  モラル・ハザード
    Ⅲ部 戦略的に解く身のまわりの経済学
     第10章  値引き競争
     第11章  オークション

    <内容>
    経済学の戦略的思考=ゲーム理論の教科書。わかりやすい記述だが、経済学の基礎が分らない私には、若干つらかった。ただ、もうちょっと気合を入れて読みなおすともっと理解が深まるかもしれない。ビジネスマンは必読だと思いますが…

  • 「天下りは公務員のためのインセンティブ契約として機能した」わはは確かに。

    先読みすること。相手のメリットとは何かを考えろ。
    以下キーワード。恋愛と結びつけて説明されているのは取っ付き易くて良い。
    ○インセンティブ
    ○コミットメント
    ○ロックイン
    ○シグナリング

  • 主に日常的経済学に寄せた戦略的思考のいろは。
    戦略的思考するにもまず情報力が必要らしい。学問的理論を実践するのはなかなか難しい。
    が、あえて体系づけていなくても日常の中で、予測したり相手の手を読んだり、ってのは大体の人がやっているはず。そういう思考をもっと確かにするためにも、知識として頭にいれておくとよいのかな。

    経済学よりだったので、求めてた「戦略的思考」とはちと違ったので残念…
    じゃあどういう思考術を求めているのかというと具体的にはよく分からないのですが。(だめじゃん)
    あとは、学者先生の書く文章にありがちなんですけど、なんとなく上から目線感が気になった…

  • 現実問題にゲーム理論を応用してみる本。
    C1233

  • 戦略的な思考とは、3手先を読むこと。
    自分の行動により相手がどう反応して、次にどうするか。
    リスク0はありえない。
    インセンシティブ、コミットメント、ロックイン、シグナリング。スクリーニング、モラルハザード、逆選択などのことが書かれている。

  • ゲーム理論を身近な具体例をもとに説明。わかりやすい。
    バーゲンと消費者、値下げ合戦、オークションなど他人の行動を織り込みつつ自分の行動を立てるという戦略の面白さ。

  • 単位を取り終える間近になって、経済学の面白さが分かってきたので、そのきっかけとなったゲーム理論を扱っているこの本を読む。

    ゲーム理論を数式や図ではなく、文字による説明でたくさんの例とともに紹介している。囚人のジレンマなど有名なものは省かれており、あくまで入門書。とはいってもまったく経済学の知識がない人には難しく感じるかも……

    入門書ということで、おさらいのつもりで読んでいたのだが、改めて一から説明されると新たな発見があることが嬉しい。

    次は興味がある行動経済学の本を読む。

  • 確かに仕事や日常生活にゲーム理論を持ち込み、より戦略立てて対応するのは理想ですが、ボクは、そんなことは現実には無理と決めつけていたような気がしました。

    ゲーム理論を意識しなくても、ボクはいつも戦略を立てて、先を読んだり、リスクを勘案したりしていることに気づきました。

    しかし、やはり集団の中から抜け出る上でゲーム理論は武器であり、実践は無理でも意識しておくことの重要性を感じました。

    インセンティブを与える方法として、一旦多めに預かっておいて、行動後に返還するのは参考になりました。

  • 読みやすく、わかりやすい。
    ゲーム理論好きにはたまらない。

  • 戦略的思考というよりも、ゲーム理論の基本と実践編といった本。

    戦略論をいろいろ学んで、ゲーム理論の入門書だと思う。

  • すごく文体が好き。
    専門的なことでもスラスラ読める。

    恋愛から企業・政府の行動までゲーム理論的な解釈ができることを説明している。

  • 面白く無いので途中で読むのを止めた
    途中で止めるのも大事だと思う

    決断できない人は戦略がいくつかあって選択できないか、戦略がないかのかの2種類

    大学の出席率が悪いのが問題であれば、授業料を上乗せして出席者にお土産を配ればよい

    セキュリティシステムや猛犬注意の張り紙は貼るだけで効果がある
    実際に猛犬やセキュリティシステムが存在する必要はない

  • ・社会経済活動は交渉に始まり、交渉に終わる。

  • 2012/11/14
    ミクロ経済学やな。事例がいっぱいあって理解しやすいけど、体系的まとまってはいない。

  • 日経のお勧め経済本の中に、本書が含まれていました。
    ゲーム理論入門の、その前段階においてこの本を
    絶対読んでおくべきだと思う。
    コミットメント、シグナリング、インセンティブなどゲームを
    解かり易く、解説している、ただの入門にはとどまらない本書。

  • インセンティブやコミットメントなどのキーワードを中心に、他者との関係に基づいた意思決定について論じています。新書なので内容は簡潔で、現実の事例を多く用いて説明されています。様々な制度の意図をインセンティブの視点から捉えるきっかけになると思います。ゲーム理論とありますが具体的な理論や数式はでてきません。

  • P25 戦略的環境では、自分個人の戦略を独立に評価するのではなくて、自分と相手の戦略の組み合わせを評価すべきであって、それによってはじめて戦略的環境の構造が明らかになりはじめるのだ。戦略的分析は、自分の事情だけを考えるという発想を捨て去ることからはじまる
    P27 「自分の行動をさまざまに予想し、それに対してその自分の行動が適切かどうかを判断する
    P28「もしある戦略が、どのように予想された相手の戦略に対しても、自分の他の戦略よりもすぐれているならば、その戦略を選択すべきである」
    P30 「相手の戦略を予測するためには、可能な戦略の組み合わせから得られる相手の利益を、相手の立場で評価し考察するべきである。
    P32 「相手の戦略を自分の都合のよいように予測せず、相手は自分の行動に対して最善をつくすと予想し、その予想のもとで自分も最善をつくすことを考える。お互いに予測される行動に対する最善の行動をとるような状態を戦略の均衡状態という」
    P36 相手より先に自分の行動を決定できるとき、自分のそれぞれの行動に対し、それを見た相手がどのように反応するか、相手の利害を考えることによって先読みして、現在の戦略を選択をすべきである」
    P37 自分が将来にとる行動を表明し、それを確実に実行するということを約束することを、相手に対して行動を確約(コミット)するという
    P40 自分がある特定の行動をとることを相手に確約(コミット)することができれば、より有利な結果を自分に導くことができる。行動の確約のためには、見かけは不利な戦略をとることが確約を信頼できるものとするために有効なこともある。 事業撤退や人員整理などもこのような戦略的視点で考え直すと興味深いのである
    P42 戦略的関係にある主体が、お互いが何をどれだけ知っているのか、また知っていることをどれだけ知っているか、など、お互いの情報の構造を把握することが重要である
    P43 社会科学におけるゲーム理論は、現実の完全な記述を目的としたものではなく、逆に複雑な現実の環境を抽象化および単純化することにより、それらの背後にある戦略的関係を明らかにし、その結果として本来複雑な意思決定の過程や行動基準の本質的部分を解明することを目的としている⇔社会経済現象を、抽象化された分析対象があるルールにしたがってゲームをした結果であるように理解できるというのが、社会科学におけるゲーム理論の立場
    P69 法律や制度によるインセンティブは、法律によってある行動をさせようとするものである。~効果的な罰則がないと、インセンティブとして機能しないからであり、罰則を運用するコストを考えれば、法律によるインセンティブがすぐれているとはいえないからである
    P71 インセンティブが人の行動を決めている、人はインセンティブによって行動しているということは、裏を返せばインセンティブの構造を変えることで、人の行動を変えることができるということであるし、インセンティブの構造を変えない限り人の行動は変わらないということを示唆している。また、人々の行動が好ましくないものであるならば、それはその人たちに与えられているインセンティブが不当であることに他ならない。
    P73 ポスターをそこらじゅうに貼りつけても、これは習慣やモラルに訴えるだけであるから、インセンティブの構造はいくらも変わりはしない。
    P76 インセンティブ契約=ある行動をとったらどのような利益が与えられるのかを、前もってお互いに確認し約束しあうことが戦略的に重要になることがわかる インセンティブの構造をわかりやすくして、そのようなインセンティブがあるということを具体的に相手にわからせるという効果をもつことに注目すべきである
    P88 条件付罰則戦略…約束に反することがあれば罰を与えるという策は、実際にはい... 続きを読む

  • 第4章インセンティブと第9章モラル・ハザードが中でも興味深かった。

    本書では日常生活を題材にした説明が随所にあり、戦略的な思考が関わる場面を様々に示してくれる。その中でも一番印象強かったのがインセンティブの話。
    インセンティブは、人を一般的に望ましい行動に導くもののほか望ましくない行動に導くものもある。
    例えば、不法投棄の問題。発露しづらかったり罰則が厳しくなかったりして不法投棄のコストが低い場合は、それが廃棄物を不法に処分するインセンティブになる。もし合法的に処分するインセンティブに勝れば、不法投棄は消えない。…なるほど、と思った。
    日頃、なんとなくフィーリングで行動していることが多いように感じていたけれど、意外とインセンティブのせめぎあいによって動いているかもしれない。
    第1章の戦略的思考の話、第2章の先読みと均衡の話は、物事を仮想空間でいじくる感じで、「確かにそうかもしれないけど実際はそんなうまくいかないんじゃないの?」という思いで読んでいたが、第4章は納得できた。

    モラル・ハザードは「聞いたことはあるがよくわかっていない言葉」だった。
    行動が観測できない恐れがあるために、非効率な状態になってしまう。人に物を頼みたいけれど、本当にやってくれるかわからないから頼めない、というようなことはよく起こる。モラル・ハザードの定義は諸説あるようだが、これはその一つ。
    行動の観測ができないことが問題なので、大きなインセンティブを与えればよいという話ではない。成果報酬型のシステムも同じようなことで、モラル・ハザードの問題を孕む。初めて知った。
    こういうモラル・ハザードみたいに、なんとなく存在は知っているけれど全体像が見えていなかったものが説明されるのはすごく気持ちがいい。

    この本はとにかく例が多い。戦略的な考え方について読者がとっつきやすいように説明されている(唐突に男女交際の話が出てきたり、会社員の話が出てきたり、ん?というところもあったけれど)。

    僕がこの本を買った時には、「もっと早く知りたかった」と書いた帯がついていた。
    ほんとに、もっと早く知りたかったなあ。

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戦略的思考の技術―ゲーム理論を実践する (中公新書)の作品紹介

自分の利害が、自分の行動だけでなく、他人の行動によってどう左右されるか、という状態が戦略的環境であり、その分析ツールがゲーム理論である。ビジネス交渉はもちろん、バーゲンでの買い物や合コンの席順といったことまで私たちは他人の行動を織りこみつつ戦略を立て実行しているのだ。本書は身近な話題をふんだんに使い、コミットメント、シグナリングなどゲーム理論のキーワードを解説しながら読者の戦略的思考を磨く。

戦略的思考の技術―ゲーム理論を実践する (中公新書)はこんな本です

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