ふしぎの博物誌―動物・植物・地学の32話 (中公新書)

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制作 : 河合 雅雄 
  • 中央公論新社 (2003年1月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121016805

ふしぎの博物誌―動物・植物・地学の32話 (中公新書)の感想・レビュー・書評

  • 兵庫県立人と自然の博物館の研究員の方々が、自然の中の不思議を綴った32の文章が収められています。
    1つ1つの文章が短いので、気軽に読むことができました。

    身近な昆虫や魚の話からオランウータンやラフレシアの謎まで、好奇心を満たしてくれる話ばかりでした。
    自然の中の仕組みはよくできているなぁ…と感心してしまいます。
    読み終えてから、博物館に出かけたくてうずうずし始めました。

    「昆虫図鑑の功罪」で書かれていた、地域に独特の昆虫の呼び名(=昆虫方言)がほぼ絶滅してしまったという話題に、さみしい気持ちになりました。
    時代の流れの中で消えつつあるものが、こんなところにもあったのですね。

  • 本書は兵庫県立人と自然の博物館(ひとはく)の研究員の方々が中心となって執筆されている。理科の授業ネタ満載の本である。その中から3つだけ紹介しよう。1つ目はアゲハ。アゲハの幼虫はサンショウの葉などを食べる。これは4年生の教科書にも出てくる。サンショウはにおいがきついため動物たちが好んで食べるということはない。そうして植物自体自分の体を守ってきた。ところがアゲハはそれを利用した。アゲハの幼虫はその葉を食べることで、自分のからだの中にきついにおいを出す成分をたくわえ、鳥などにねらわれることのないようにした。2つ目。葉につくアブラムシとテントウムシとアリの関係について聞いたことのある人は多いだろう。テントウムシはアブラムシをえさにしている。アリはアブラムシが出す甘い汁が好きなので、テントウムシを追いはらう。しかし話はそう簡単ではないらしい。だいたい、アリがアブラムシを守ってばかりいると、かんじんの植物がアブラムシに食べられてやられてしまう。そうなってはもともこもない。アリは考える。植物も甘い汁を出したりするから、アブラムシと植物とどちらの汁の方がおいしいか。そしてどちらを生かした方が自分にとって有利か。場合によってはアブラムシをつかまえて巣に連れ帰り、幼虫のえさにしたりもするらしい。生き物の世界はそんなに簡単ではないのだ。だからおもしろい。生き物だけではない。3つ目。かこう岩から鉄を取り出す、たたら製鉄についても書かれているがこれもおもしろい。「もののけ姫」に出てきたあのたたら場だ。出雲地方に昔から伝わる安来節は「ドジョウすくい」と言われるが、実はその土地で行われていた「鉄穴(かんな)流し」というものがもとになっているらしい。くずれたかこう岩を川に流して、中身をより分けるのだそうだ。ちなみに、私は昨年「ひとはく」(宝塚よりもう少し先の三田にある)に行って来ました。うーーーん、いま一歩盛り上がりに欠ける博物館でした。いろんなめずらしい標本などもあったのでしょうが。近くにすんでいて、いろんな観察会などにも参加できればもっと楽しいのかも知れません。

  • 本書は動植物や地学に関わる32の話より成っている.多くの著者にかかれているが,きっとそれぞれの著者の非常に気に入った話だけが書かれているのだろう,どれも熱意の伝わる質の高いものだ.

  • ≪目次≫
    第1章 オトシブミのゆりかご
    第2章 熱帯雨林の妖怪ラフレシア
    第3章 象牙年代記

    ≪内容≫
    「兵庫県立人と自然の博物館」の館員による自分の得意分野をさらっと書いたエッセイ風読み物。いずれも得意の科学分野を書いているので、筆も軽く、おもわず「へえ~」ということが満載。私は、花崗岩の話から、中国山地の北側の花崗岩(こちらは磁鉄鉱を含む)が砕けてもろくなった所から砂鉄を取る「鉄穴流し(かんなながし)」が生まれ、そこから日本刀などを作る「たたら製鉄」が生まれたという話が面白かった。また、花粉の化石からの昔の植生分析も「なるほど」と思った。
    逗子市図書館

  • 短い話でまとめられているため、好きな所から読み始めるといい。
    特にアブラムシの共生の話が好き。
    共にいることがいいこととは限らないものね。背負うものも大きくなって行くだけだし。

  • [ 内容 ]
    昆虫はなぜ六本足なのか?
    ダイヤモンドはどうやってできるか?
    こうした疑問を抱くのは、子どもたちばかりではない。
    ふしぎな自然の営みは、われわれの好奇心をも刺激してやまない。
    本書では、「オトシブミのゆりかご」「熱帯雨林の妖怪ラフレシア」「象歯年代記」ほか、動物、植物や化石・鉱物にまつわる全32話を収録。
    思わず子どもに話したくなる、とっておきの話を披露する。
    バラエティに富んだ科学エッセイ。

    [ 目次 ]
    1 オトシブミのゆりかご(究極のリサイクル―糞食 シングルライフとレイプ チョウは悪食 ほか)
    2 熱帯雨林の妖怪ラフレシア(ランの増殖 日本一の里山 巨木の秘密 ほか)
    3 象歯年代記(フズリナ化石が語るプレート運動の謎 古生代は失われた楽園? みかげ石が教えてくれたこと ほか)

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    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 旅先の博物館で扱っていました。
    前から欲しかった本ではあるので、迷わず購入。
    読み始めるとけっこう楽しくって止まらない。
    ショートショートの扱いで、気軽に開いたページから読みすすめられるのもGood。

  • 色んな知らないことが載っています。ありきたりですが、人の想像を超えた動植物の不思議というものを知りました。

  • 動物、植物、昆虫などのふしぎな話が満載。ラフレシアの謎とか、悪食の蝶の話などなど。ちょっと賢くなれた気分になれました。

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