ユーモアのレッスン (中公新書 1702)

著者 :
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 467
感想 : 37
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  • Amazon.co.jp ・本 (227ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121017024

作品紹介・あらすじ

しゃれて気の利いたユーモアは、その場かぎりのものでなく、聞く者の記憶に長くとどまる。気まずい場の雰囲気をたちまち明るくし、ときに、厳しい追及をさらりと受け流すのにも役立つ。だが、ユーモアを発揮する側はもとより、それを感じとる側にも、洗練されたことばの感覚が必要である。本書は、思わず頬がゆるんでしまうエピソードをまじえながら、その効用に光を当てる。

感想・レビュー・書評

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  • ユーモアは教養があって初めて理解される。その通りだと思う。
    ユーモアのある、機転の利いた発言ができるようになりたいと思って手に取ったが、古今東西のユーモアのある表現は紹介されているものの、自らのユーモアを磨くレッスンになるような内容ではなかった。

  • 最初はユーモアとはどう言うものか?
    ユーモアの定義とは?
    問答から始まってその後
    ユーモアの実例や形式が出されてそれの解説の2つに分かれています

    最初の問答は難しいですけどユーモアを良く知る手がかりになりますが
    軽く流すだけでもいいかも知れません

    ユーモアの実例は理解をするのに頭を柔らかくしないといけませんが
    分かるとなるほど上手いと頷きます
    私としては外国の実例が分かりやすく面白いなと思いました

    ユーモアは頭の体操になりそうですね

  • ユーモアのある人になりたくてこんな本を真面目に読んでいるあたり自分はまだまだ野暮天

  • 自分はこれまで割と真面目に、突き詰めて考え、これしかないだろう、という結論に持っていく訓練を長い間やってきたような気がする。しかもその結論の導き方は、周り、環境から固めていき、もし上手くいかなかったらそれは環境変化のせい、という言い訳というか逃げ場も予め作っておくような周到さで、後で振り返るとカッコ悪いなぁと思うことが多い。そういうことにならぬよう、一歩外から自分や事柄を冷静に見る習慣を身に付けたい。

  • ユーモアは教養があって初めて理解することができ、ユーモアのあることを言える。つまりユーモアの理解し、それを言うことができると教養深い人であることの裏返しで、ある種その人のステータスのようなものになるのかもしれない。

    またユーモアは言語圏を形成するので、国際化が進んだ今日では異文化におけるユーモアを理解する重要性も高まっていると言えそう。ますますユーモアは教養深さの指標になっている。

  • 「レッスン」という題名は若干ミスリーディング。

    ユーモア集というよりも、ユーモア論に近いかな〜。

  • ユーモアとは何かを大学教授が解き明かそうとするが、本人も言っているようにとても難しい様子。

    過去の古今東西のジョークやシャレの効いている言い回しなどを紹介しているのは良いが、ちょっと著者自身の感想や思い入れが強すぎるのか少し押し付けがましいような感じがする。

    また著者とはユーモアのセンスが合わないのかあまり面白く感じられなかった。

  • 役人の数は、所管の仕事が増えようと、増えまいと、ときには仕事がなくても、お構いなしに、年率5から7%の割合で増え続ける
    電話は声が聞けて嬉しいけど、終わってしまった後は何も残らなくて、虚しい。手紙だと、何度も何度も繰り返して読める。電話ではなく手紙をおくれ。なにより、お金がかからなくて良い。
    ユーモアは、もともと、耳の言葉の花であることを改めて考えさせられる

  • 「思考の整理学」の外山滋比古先生の本ということで、手に取ってみたが、全体的に古い印象で、ご自身が「古い時代の笑いが、後世伝わらない」(p192)と書いているのが、そのままブーメランになってしまっているよう…と思いながら読んでいたら、最後のあとがきの日付が「2003年5月」となっていて、そこまで古いわけでもなかったのね…と驚愕。てっきり昭和の時代に書かれたものだと思って読んでました…。
    今どきだと、女性や開発途上国のことを揶揄していると判定されてしまうような「ユーモア」も散見されました。まあ、今の時代にはあわない1冊となってしまっているようです。

  • センスの醸成には圧倒的な教養不足を痛感させられる。M必読書。

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著者プロフィール

外山 滋比古(とやま・しげひこ):1923年、愛知県生まれ。英文学者、文学博士、評論家、エッセイスト。東京文理科大学卒業。「英語青年」編集長を経て、東京教育大学助教授、お茶の水女子大学教授、昭和女子大学教授などを歴任。専門の英文学をはじめ、日本語、教育、意味論などに関する評論を多数執筆している。2020年7月逝去。30年以上にわたり学生、ビジネスマンなど多くの読者の支持を得る『思考の整理学』をはじめ、『忘却の整理学』『知的創造のヒント』(以上、筑摩書房)、『乱読のセレンディピティ』(扶桑社)など著作は多数。

「2024年 『新版 読みの整理学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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