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教養主義の没落―変わりゆくエリート学生文化 についての感想・レビュー・書評


教養主義の没落―変わりゆくエリート学生文化 (中公新書)
316人が登録 ★3.36

著者: 竹内洋 
本 / 中央公論新社 / 278ページ / 2003年07月発売
ISBN/EAN: 9784121017048
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評価平均: 3.36
登録数: 316
レビュー数: 35
価格: ¥ 819 (参考価格:¥ 819)

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みんなの感想・レビュー・書評

真崎大矢さんのレビュー 4 読み終わった

今改めて、教養とは何か考えてみませんか。

ヒカルさんのレビュー 4 読み終わった

旧制高校・大学にあった教養主義が、どのようにして形成されて、岩波書店などの書店の果たした役割などを通して、70年代にどのようにして崩壊していったかを丹念に追った本。

教養主義というとマルクス経済学やら岩波文庫などのイメージでとらえていたが、その没落も含めて全体像が理解できてよかった。

筆者は放送大学でかつて「学校システム論」の講義を行っており、学校システム論を理解するうえでも役に立った。

S. WASHIZAKIさんのレビュー 5 読み終わった

 本書は,大正時代の旧制高校以来,日本の大学にみられた教養主義とその没落を追究する。教養主義とは,哲学,歴史,文学など,人文学の読書を中心にした人格形成をめざす主義を意味する。この学生文化は,古典の読書に限らず,高い知性を誇った総合雑誌や単行本の購読を通じて培われてきた。教養主義は,1950年の旧制高校廃止でも滅びることなく,アンチ軍国主義の象徴として,マルクス主義とともに60年代半ばまで生き延び... 続きを読む »

夜半ノ嵐さんのレビュー

序章 教養主義が輝いたとき
1章 エリート学生文化のうねり
2章 五〇年代キャンパス文化と石原慎太郎
3章 帝大文学士とノルマリアン
4章 岩波書店という文化装置
5章 文化戦略と覇権
終章 アンティ・クライマックス

わっさんさんのレビュー 読み終わった

自分の中に多分に教養主義というよりも修養主義への信奉が残っているのは、年代は違うが大学第一世代に属しているからなのかもしれない。親は高等教育を受けられなかった農村出身者でなんとか新中間層の最下辺に属し、子供には自分が受けられなかった高等教育を受けさせることで自分自身を満足させようとしている世代に属している。勉強をすれば(高学歴があれば)、より良い人生が送れると考えた世代であることは間違いない。

coriolanさんのレビュー 5 読み終わった

関西大学文学部教授、京都大学名誉教授の竹内洋による学生文化論 【構成】 序章 教養主義が輝いたとき 1章 エリート学生文化のうねり 2章 50年代キャンパス文化と石原慎太郎 3章 帝大文学士とノルマリアン 4章 岩波書店という文化装置 5章 文化戦略と覇権 終章 アンティ・クライマックス  かつて「教養主義」と呼ばれる思想が大学生たちを魅了した時代があった。大正時代、官公... 続きを読む »

反順応者さんのレビュー 4 読み終わった

自分は著者と同じくプチ教養主義者を自称している。 だがマルクス主義には全く関心がないし、また残念なことに旧帝大の卒業生でもない(教養学部がある三流大学出身)。 それでも現代の三流教養主義者としてはこういった本に関心を示さずにはいられないのだ。 この本では旧制高校の気質としてあった教養主義(歴史・文学・哲学)が衰退した歴史をデータなどを元に分かり易く考察している。 中でも興味深かった... 続きを読む »

baxさんのレビュー 4 読み終わった

ネタバレ [ 内容 ] 一九七〇年前後まで、教養主義はキャンパスの規範文化であった。 それは、そのまま社会人になったあとまで、常識としてゆきわたっていた。 人格形成や社会改良のための読書による教養主義は、... 続きを読む »

ikutahrさんのレビュー 3 読み終わった

教養の再定義を問われていると感じているのでこの本を読んでみた。 高等教育行政では、一度一般教育というかたちでの教養教育を解体したものの、先般の学士課程答申で再度教養を考える機会を与えている。答申では多分にリベラルアーツを踏まえよ、という意図が読み取れる。 かといって復古的・古典的な教育プログラムは当てはまらないだろうから、現代の多様な学生にアレンジしなければならない。そういった課題意識がある。... 続きを読む »

いとのこさんのレビュー 4 読み終わった

中身はけっこうおもしろかったけれど、最後の方でビートたけしが出てきたり、徒弟制みたいな話がでてきたりで、一貫した論としてのまとまりにはかける気がした。学生達が中央公論や岩波文庫を読まなくなったあたりから、教養主義は崩壊する。で、それは1970年あたり。本を読んだり、大学へ行ったりすることが当たり前のことになったあたりと重なる。読書で自己鍛錬とか、教養を得るといった考え方自体が崩壊している。後は人間から人間へ受け継がれる教養とはこういうものだといったイメージが薄れていったということもある。儲からなくて、おもしろいと思うまでに時間がかかることに耐えられない人間が多くなってきたのではと思った。後は、薫陶を受けるとかいうことも死んできた気が。。。

paralogicianさんのレビュー 4 読み終わった

ブルデューのハビトゥスの概念を手がかりに、農村的エートスによって教養主義の発祥を解明している。著者は、教養主義に対するさめた視点を失うことはないものの、現実を超えようとする精神や畏怖する感性があったと述べるところに、教養主義に対する著者の郷愁がのぞいている。

本書はあくまで教養主義の実態を歴史的・社会的に考察する本なのだが、抑制の効いた筆致で岩波茂雄や前尾繁三郎のエピソードを紹介するくだりなどは印象的で、さわやかな読後感を残す。

yuichiさんのレビュー 5

竹内洋は、こうしたアカデミズムとジャーナリズムの関係を「正統化の相互依存」と意地悪く呼んでいる。

hongokoroさんのレビュー いま読んでる

第4章「岩波書店という文化装置」読了。岩波書店創業者である岩波茂雄さんの言葉「金儲けを目的としなかったが,金は儲かった。しかし生活は実に質素であった」が印象に残った。

Yさんのレビュー 4 読み終わった

戦前戦後において、哲学の読書などを中心とし、自分の人格を高めるという教養主義が流行した。しかし、現時点において,そのような教養主義は没落してしまったと言えるだろう。
そのことについて書かれたのが本書である。
現代の大学において、「教養」とは、以前の教養とは別の物を指しているように感じられる。
これは大学のユニバーサル化の影響である。
そう言ってしまえばおしまいだが、事はそう単純ではない。
その背景について教えてくれると言う点で,この本には価値がある。

PWさんのレビュー 3 読み終わった

蓑田胸喜だけで一冊、概説書を書いてほしいと思う。

y1osa's lib.さんのレビュー 3

「哲学・歴史・文学などの人文学の読書を中心にした人格の完成を目指す態度」これが教養主義とされてきた。 大正・昭和戦前の学生達が「知」を通じて人格陶冶を目指そうとする態度、大衆マス雑誌よりも純粋に文化的な高級思想誌に手が伸び、誰もが競って岩波文庫・新書を読みあさった時代は終わった。いや、大衆化した。ビートたけしが知識人を茶かし、教養の習得、いや読書週刊までもが現代をかっこよく生きるためには「邪魔に... 続きを読む »

pn11さんのレビュー 3 読み終わった

1年の時、英作文で「私は教養主義者です」という文を直訳で作ろうとしたら、「教養主義者」というのが調べても分からなかった。そもそも、教養主義という言葉が日本にしかないのではなかろうかという疑念が湧いた。やっぱりそうらしい。教養主義といって、それがどんなものかは知らずに使っていたけれど、イメージはそうはずれたものではなかったかな。といっても、教養主義は時代によって雰囲気が変わっていることがわかり、僕の... 続きを読む »

H.Satoさんのレビュー 3

岩波は教養的で講談社は庶民的だったそうだ。
大正エリート主義の復権を期待する。さまざまな花からさまざまな蜜を集めるのが教養というもの。学問、読書を通じて教養を身に付けよう。読書を通じた人格形成主義や社会改良主義という意味での教養主義は、なぜかくも学生を魅了したのだろうか。教養知はファッションだった。そういう時代を創りたい。

わてさんのレビュー

(未完) 古書購入。 中公新書 C1237 (本書解説) 一九七〇年前後まで、教養主義はキャンパスの規範文化であった。それは、そのまま社会人になったあとまで、常識としてゆきわたっていた。人格形成や社会改良のための読書による教養主義は、なぜ学生たちを魅了したのだろうか。本書は、大正時代の旧制高校を発祥地として、その後の半世紀間、日本の大学に君臨した教養主義と教養主義者の輝ける実態... 続きを読む »

takahiro51さんのレビュー 2 読み終わった

ぜんぜんおもんない。

教養主義ってなんなのか書いてあるのかと思えば、よくわかんないデータを並べてわけわかんない持論をてんかいしてた。
岩波文庫についてちょっと知れるくらい。

OMIOさんのレビュー 4

戦後の思想史、大学史をもとに、教養主義と教養を分離したうえで、
教養主義が敗北した今こそ「新の教養」について考えよう、という提言書。
マス文化界(ジャーナリズム)と純粋文化界(アカデミズム)の中間領域として、
民間アカデミズム(=岩波文化)を規定するくだり(p.159)は特に説得力がある。

khoshさんのレビュー 3

夜の疲れた頭じゃ読みすすみづらい.
お茶に持って行かないと読めない本.

おーたさんのレビュー 3 読み終わった

何十年も前に流行ったらしい教養主義がいかにして没落していったのかということを時系列に述べている本。
かつての教養主義と呼ばれる人がいかなる本をいかに読んでいたのか、それを知ると自分の読書は実利的な本がいかに多いことか、と思ったりもする。普通に教養主義の勉強として読むのもいいが、個人的には大衆文化として教養がないがしろにされた後に来た、現在そして未来は振り子のように働くだろうと思う。読書本が流行るような今がその過渡期にかかるのでは?と思いながら読むのもまた面白いのではないかと思う。

http://blog.livedoor.jp/namunamu_6_3/archives/51557051.html

wisteria0805さんのレビュー 3 読み終わった

時代と共に教養とは何であるのか、と定義が変わってきた。大学進学率が非常に高いこの平成の世、大学出ているのにこんなことをしらなくて恥ずかしい、という場面に出くわすことは皆無である。確かに、読書以外に、情報収集・人格形成の手段も今存在していると思うが、マンガしか読まない大人が増えている日本人のものを考える力は低下していっているのではないだろうか。


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