親指はなぜ太いのか―直立二足歩行の起原に迫る (中公新書)

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著者 : 島泰三
  • 中央公論新社 (2003年8月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (276ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121017093

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親指はなぜ太いのか―直立二足歩行の起原に迫る (中公新書)の感想・レビュー・書評

  • 口と手の形は、その主食の種類によって決められる。「口と手連合仮説」
    初期人類に当てはめると、その主食は骨、ボーンハンティングに行き着いた。肉食獣が食べ残した骨を主食とした。骨を砕くために石を使った。石を握って振り下ろすためにはしっかりと握れる太い親指が必要。
    手に石を持ち、移動するには立って2足歩行するのが最適。
    骨を噛んですり潰すためにエナメル質の多い歯になった。

  • 親指はなぜ太いのか、ということに着目して人類の歴史を辿り、ヒトに到るそれを解明しようという試み。
    確かに優れた切り口ではあるが、専門外の読者にとっては、人類全体に叙述が拡がりすぎて(当然といえば当然のことながら)、やや晦渋の感あり。力作といえる。

    ▶BOOK」データベースより
    一本だけ離れて生えている太くて短い親指、ガラスさえ噛み砕くほど堅い歯。人類の手と口は、他の霊長類に例のない特異なものである。霊長類の調査を長年続けてきた著者は、サルの口と手の形、移動方法は、その主食によって決定されることを解明し、「口と手連合仮説」と名づけた。なぜアイアイの中指は細長いのか、なぜチンパンジーは拳固で歩くのか、そして人類は何を食べ、なぜ立ちあがったのか。スリリングな知の冒険が始まる。

    著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
    島/泰三
    1946年、山口県下関市生まれ。下関西高等学校を経て、東京大学理学部人類学教室卒業。房総自然博物館館長、雑誌『にほんざる』編集長、日本野生生物研究センター主任研究員、天然記念物ニホンザルの生息地保護管理調査主任調査員(高宕山、臥牛山)、国際協力事業団マダガスカル派遣専門家等を経て、現在、日本アイアイ・ファンド代表。理学博士。専攻・霊長類学。アイアイの保護活動への貢献によりマダガスカル国第5等勲位「シュバリエ」を受ける。

  • ■糖質制限をするにあたって,人間の歴史のほとんどが肉食であったのかを知りたくて本書を読みました。

    その目的を達するには,最後の二章だけで十分だったかもしれない。

    端的に結論をば…。

    ■ボーン・ハンティング(骨猟)をする類人猿は両手に道具(石)と食物(骨)をもって立ち上がる。そして,歩き出す(直立二足歩行)。

    ■人類の特徴的な手の形は、骨を口に入れ、その歯ですり潰す前に、道具(石)をもって砕かなくてはならなかったこと、そのためにしっかり握りしめることが必要になったことを示している。

  • 人間の犬歯がなぜ小さくなったかのか。手を使うようになって威嚇する必要がなくなったから。っていう話はおもしろかった

  •  アイアイに会うために。マダガスカルに生息する原猿類アイアイの口の構造も手の構造も、さながらラミーの果実を食べるために設計されたかのようだ。自然環境の中にあって食べ物を同じくすれば、たとえ種が異なっても道具は同じになる。それゆえアイアイはその形態がリスに似る。霊長類の口と手の構造は主食が規定している。構造をみれば主食が予測できるのだ。

  • [ 内容 ]
    一本だけ離れて生えている太くて短い親指、ガラスさえ噛み砕くほど堅い歯。
    人類の手と口は、他の霊長類に例のない特異なものである。
    霊長類の調査を長年続けてきた著者は、サルの口と手の形、移動方法は、その主食によって決定されることを解明し、「口と手連合仮説」と名づけた。
    なぜアイアイの中指は細長いのか、なぜチンパンジーは拳固で歩くのか、そして人類は何を食べ、なぜ立ちあがったのか。
    スリリングな知の冒険が始まる。

    [ 目次 ]
    第1章 アイアイに会うために
    第2章 レムール類の特別な形と主食のバラエティー
    第3章 アフリカの原猿類の特別な形と主食
    第4章 ニホンザルのほお袋と繊細な指先
    第5章 ナックル・ウォーキングの謎
    第6章 ゴリラとオランウータンの謎
    第7章 初期人類の主食は何か?
    第8章 直立二足歩行の起原
    終章 石を握る。そして、歩き出す

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

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    [ 参考となる書評 ]

  • なるほどね。
    力を抜いた時、手がこの形になるのは、そうゆう訳。
    奥歯が平たいのは、そうゆう訳。
    そ~ゆ~所から推測していくんだぁって、単純に面白かった。

  • 地の文が滅法おもしろい。爆笑した。

  • 本書では、まずアイアイの手の形状のユニークさと、その食性の特殊性を結び付けるところから始まる。そしてこのリンケージは歯の形状とも強い結びつきがあることを説明し、食性(本書ではニッチと呼ぶ)は、手と歯の連動的進化を決定するという仮定を立てる。
     その後、その他の類人猿、例えばチンパンジーや、ゴリラ、オランウータンなどに対し、この仮定が当てはまることを証明していく。
     さらにここから議論は発展し、直立2足歩行という、一見、生存競争での不利な条件をたくさん抱えた機能を、なぜ人類が獲得したのかという問いに対する仮説を作り上げる。
     これの仮説では、初期人類はサバンナの大地に転々とする野生動物の骨を主食として食った。荒唐無稽な説のように見えるが、彼の論理展開には説得力があり、なかなか面白い。少なくとも水生サル説よりは、支持できる。

  • 前半はアフリカ(マダガスカル)のサルについてのくどい程の図鑑的著述が続く。この大量の事実を元にして「手の形と主食の関連性」を説得し、後半はヒトの手指の形から、我らが祖先の主食を仮説する。さらには二足歩行の起源に迫るのだが、最後の方は、かなり感情的に筆が進んでしまっている。それが前半と対照的で意外にも面白く、清清しく読了できてしまった。

  •  各動物の手を見るだけでも本書の価値はあります。自然環境・行動様式によって、こんなに変わっていくのかと驚かされます。
     ただ、全体的に退屈になりやすいので、メモを取りながら、時間をかけて読むことをお勧めします。

     第7章から見ても問題ありません。

  • 知的好奇心を満足させたい

  • 霊長類にとって、親指が太いのはデフォルトではない。ましてや親指が退化してほとんどなくなっている猿さえいる。そのなかで人の親指はなぜ太くなったのだろうか?

    /まるで推理小説のような展開を辿り、謎が解けていく様は圧巻。面白かった。

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親指はなぜ太いのか―直立二足歩行の起原に迫る (中公新書)の作品紹介

一本だけ離れて生えている太くて短い親指、ガラスさえ噛み砕くほど堅い歯。人類の手と口は、他の霊長類に例のない特異なものである。霊長類の調査を長年続けてきた著者は、サルの口と手の形、移動方法は、その主食によって決定されることを解明し、「口と手連合仮説」と名づけた。なぜアイアイの中指は細長いのか、なぜチンパンジーは拳固で歩くのか、そして人類は何を食べ、なぜ立ちあがったのか。スリリングな知の冒険が始まる。

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