眠りと文学―プルースト、カフカ、谷崎は何を描いたか (中公新書)

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著者 : 根本美作子
  • 中央公論新社 (2004年6月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121017536

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眠りと文学―プルースト、カフカ、谷崎は何を描いたか (中公新書)の感想・レビュー・書評

  • プルースト、カフカ、谷崎。
    夢とうつつ。

  • [ 内容 ]
    スタンダールの言葉にあるように、小説=フィクションは人生を映し出す鏡でなくてはならなかった。
    しかし二〇世紀は、この鏡の姿に魅せられ、フィクションに対する現実の優位性がぐらつき始めた時代となった。
    それはプルーストとカフカとともに始まり、谷崎において“現”という特別な形で現れている。
    眠りの次元を取り込んだ彼らの作品を読み解き、人間の存在と意識に投げ掛けられた新しい光を浮かび上がらせる。

    [ 目次 ]
    1 プルースト(目覚めの暗闇 入れ子状の寝室 ほか)
    2 カフカ(既視感のなかから 不気味さ ほか)
    3 プルーストとカフカと“現”(世界を新しく定義し直した二人 電話 ほか)
    4 谷崎の“うつす”世界(谷崎のアクチュアリティ 小説『細雪』 ほか)

    [ POP ]


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    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • おもしろかった。

    いちばん興味深かったのは、電話のことが書かれた章。電話の向こう側の相手、不在の(親しい)誰かとの会話、という、村上春樹作品でもしばしば扱われるものが書かれていた。

    写真が<現実>を細分化、断片化するというのも、映画が「死」を忘れさせる装置であるというのも、ああこれ、この話、聞いたことがある、面白いなあ、とおもったら、どれもこれも大学の授業で聞いた話だった。
    いやほんと、面白いなあ。日常生活で意識することは、難しいけれど。

  • 非所持。
    あ〜、う〜ん。。。

  • ここのところ、心地良い眠りになかなかありつけないので、なんとなく題名に魅かれて読み始めた。
    う〜ん。難しい。著者自身も20代の不眠により、この作品を完成させたみたいですが・・・
    こんなに難しく、きちんと、眠りについて書かれている書物なんてあるの?そんなに考えなくてもいいのでは?と思うぐらい。でも、この本に助けられたのか、ただ単に疲れがピークだったのか(たぶん3年ぶりの)本を読みながら昼寝をしていた。それはそれは本当に心地よい眠りだった。感謝。
    プルースト、カフカは全く知らず、谷崎の「細雪」は知ってはいたが、読んだことはなく。でも、読んだことないのにこんなに分かりやすく解説してもらうと読んだ気分に浸ってしまうのは私だけ(笑)特に、「細雪」の解説はお気に入りです。(もうひとつ言うなら、「細雪」の雪子さんがお気に入り)
    「現―うつつ―」という言葉を初めて聞いた私は鬱病の患者さんがもやもやした気分を持つことをうつつというのかと思っていて、やっぱり鬱病は眠りと関係あるんだ〜と関心していたが、そういうことではなかったのですね。意味は古代的な意味も合わせると「ここにないものがここにあるかのように現れること、またはここにあるものがここにないかのように現れること」例えば「写真」とか「電話」とか。発明によってもたらされた便利グッズが導いたものだったのか。なるほど。

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眠りと文学―プルースト、カフカ、谷崎は何を描いたか (中公新書)の作品紹介

スタンダールの言葉にあるように、小説=フィクションは人生を映し出す鏡でなくてはならなかった。しかし二〇世紀は、この鏡の姿に魅せられ、フィクションに対する現実の優位性がぐらつき始めた時代となった。それはプルーストとカフカとともに始まり、谷崎において"現"という特別な形で現れている。眠りの次元を取り込んだ彼らの作品を読み解き、人間の存在と意識に投げ掛けられた新しい光を浮かび上がらせる。

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