- Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
- / ISBN・EAN: 9784121017697
感想・レビュー・書評
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知らなくてもいいような知識がごろごろしている、というのが新書のいいところかもしれない。
知らなくてもぜんぜん問題はないけれど、知っているとちょっと世界が違って見える。この本を読み始めてから、何より歩いている時に苔を見つけている自分によく気が付く。気にしてみれば苔は都心でいくらでも見つけることが出来るのだ。
編集者の意図は、インテリア周りで最近苔玉が出て来たり、盆栽の今風アレンジがあったり、と言うところで苔はそれなりに注目されている、ならば苔の話も読まれるだろう、というところにあるんだろう。まあ、そう考えるのもかまわないけれど、新書を選ぶ側からするとブームなんて実はどうでもいい。今まで考えもしなかったタイトルがそこにあるというショックに価値がある。知っているつもりでいた事柄でさえ、考えもしなかった方向からだと手にしてしまう。それが新書の力だと思う。そこでは多少議論がずれてると感じてもあまり気にならない。だって、新書だもん。そこが新書のいいところだと思う。2000円の単行本でこれは違うなという説を読むような悲しさはない。
苔の生き方は何の参考にもならないけれど、この本は面白かった。本当に知らないことばかりなのだ。それが何より面白かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2024年3-4月期展示本です。
最新の所在はOPACを確認してください。
TEA-OPACへのリンクはこちら↓
https://opac.tenri-u.ac.jp/opac/opac_details/?bibid=BB00212144 -
道を歩いているとき、ふと、足元を見てみてください。緑色の小さな植物が、ひっそりと生えていませんか?一度見つけることができれば、道端、街路樹の幹などあらゆるところに「苔(コケ)」が存在していることに気づくはずです。本書は、普段私たちが見過ごしてしまう「コケ植物」を、あらゆる観点から掘り下げた1冊です。見過ごしてしまうことが多いといえど、日本人は、古くから苔と密接にかかわってきました。日本庭園・短歌・俳句など、日本文化の隅々に、苔は登場してきます。そんな苔は、ただ鑑賞の対象とするだけではもったいない。その生態をより詳しく調べてみると、「枯れても死なない」「重金属汚染が進んだ土地で生きる」「抗生物質を作る」など驚くべき能力を持っています。不思議な魅力がいっぱいの苔の世界を、本書で覗いてみませんか?
(ラーニング・アドバイザー/生物資源 UEHARA)
▼筑波大学附属図書館の所蔵情報はこちら
https://www.tulips.tsukuba.ac.jp/opac/volume/1955143 -
・苔には水溶性のポリフェノール系の物質が含まれているため、カビが生えにくい。
・ミズゴケは湿地や湿原に群落をつくり、地球の陸地の1%を占めている。泥炭に蓄積された炭素量と毎年ミズゴケが固定する炭素量の合計は、大気中の二酸化炭素の炭素量とほぼ同じ600ギガトン。 -
苔です。
それなりに面白かったと思います。 -
苔好きにはたまらない一冊。小さな植物の世界。写真が豊富なカラー本であれば、もっともっと楽しく親しみやすい本になったと思います。そこだけが残念!
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この一冊でコケ博士に一歩近づけます。様々なコケのことが網羅されているので、コケの世界に足を踏み入れたい方は是非!
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新書だけあって結構専門的。苔の生態とか素人でも面白い話は結構あってそれなりに楽しめた。