自衛隊の誕生―日本の再軍備とアメリカ (中公新書)

  • 33人登録
  • 3.36評価
    • (1)
    • (4)
    • (5)
    • (0)
    • (1)
  • 6レビュー
著者 : 増田弘
  • 中央公論新社 (2004年12月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121017758

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有効な右矢印 無効な右矢印

自衛隊の誕生―日本の再軍備とアメリカ (中公新書)の感想・レビュー・書評

  • 2004年刊。著者は東洋英和女学院大学国際社会学部教授。◆戦後の陸海空の各自衛隊の成立過程を米国公開文書から解読していく。まず、米国文書から解読せざるを得ない点に言及しなくてはならないのが、最も恥ずべき事態。これをいい加減政府も気づくべき。まぁ、其処はともかく、陸海空と多少の色あいの違いはあるものの、基本的には米国の対ソ・対北朝鮮(中共対策も包含か)戦略の中から生まれたもので、一方、経済力・工業力等根源的国力の増強と憲法問題回避のため、過剰な負担を日本政府が回避し続けた構図が透けて見える。殊に陸自に顕著。
    確かに、旧軍関係者主導の海自とは言えるのだろうが、あくまで、陸海空の比較からそう見えるだけで、結局、米国が求め、認めた以上の戦力は保有していない(豪州、ニュージーランド、フィリピン等の日本軍増大の懸念にも政治的に配慮しているし)。

  • 一言でまとめれば、誕生に際して「米側主導の陸自、旧海軍主導の海自、日米共同作業の空自」。旧陸軍出身者は陸、旧海軍出身者は海、両軍の航空部隊出身者は空、という自らの軍種の勢力拡大を図ったとの構図も実に納得できる。一次資料を大量に使ったのだろう、事実関係が丹念に描かれているが、それだけに本としてはやや平板。また、朝鮮戦争への掃海部隊派遣やソ連機の領空侵犯が海自や空自の創設を後押ししたことは断片的には書かれているが、なぜ米側が非武装から陸中心の限定的な部隊創設、更に海空部隊創設へと方針を転換していったのか、その背景となる国際情勢も合わせて説明してほしかった。

  • 敗戦後、GHQの占領期を経て陸海空自衛隊が設立される経緯をそれぞれ描く。内容が内容だけに仕方がないのかもしれないが、前提的に山場が無く淡々とした語り口である印象を受け、あまりのめり込めなかった。

  • [ 内容 ]
    一九五四年に自衛隊が生まれて五〇年が経過したが、警察予備隊の発足から陸海空の三自衛隊として陣容が整うまでには、さまざまな曲折があった。
    旧陸海軍将校をどう活用するかなど、アメリカの中でも意見の統一を計りがたいことが多く、日本政府との交渉も困難を極めた。
    本書は、ワシントンの公文書館で公開が始まった資料をもとに、政治と社会、そして軍事と多岐にわたる自衛隊誕生の歴史的経過を明らかにするものである。

    [ 目次 ]
    序 自衛隊はどのように誕生したか
    第1部 陸上自衛隊の誕生(警察予備隊と民事局別館(CASA) 保安隊と在日保安顧問部(SASJ) 保安隊と在日保安顧問団(SAGJ) 陸上自衛隊の誕生と在日軍事援助顧問団(MAAGJ))
    第2部 海上自衛隊の誕生(旧日本海軍関係者による日本海軍再建計画 Y委員会と海上警備隊の創設 海上自衛隊の誕生と米海軍の役割)
    第3部 航空自衛隊の誕生(日本の航空部隊創設計画の開始 米空軍当局による日本“独立”空軍の創設構想 日本“独立”空軍創設に関する日米両国の一体化 航空自衛隊の誕生と米空軍の役割)
    おわりに 陸・海・空三自衛隊の違いはどこにあるか

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  •  日米の政治外交史、石橋湛山などの研究で知られる増田弘氏の著作。

     戦後の再軍備関係を研究しているなら、増田氏の"Rearmament of Japan"の史料集の名を知らない人はいないだろう。

     その増田氏が執筆した戦後の再軍備過程を描く著作なので、期待して読んだのだが、この新書あまり高く評価できない。
     もちろん、膨大な一次史料に立脚した信憑性の高い研究だとわかるのだが、いかんせん文章に面白味が全くない。何か年表をそのまま文章にしたかのような文章で、内容が頭の中に入ってこない。(もちろん、これは私の勉強不足でもあるのだが…)

     研究書としては分量が足りないし、新書としては内容が専門的すぎる。帯に短し襷に長し、と言ったところだろうか。

全6件中 1 - 6件を表示

自衛隊の誕生―日本の再軍備とアメリカ (中公新書)を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

自衛隊の誕生―日本の再軍備とアメリカ (中公新書)を本棚に「積読」で登録しているひと

自衛隊の誕生―日本の再軍備とアメリカ (中公新書)の作品紹介

一九五四年に自衛隊が生まれて五〇年が経過したが、警察予備隊の発足から陸海空の三自衛隊として陣容が整うまでには、さまざまな曲折があった。旧陸海軍将校をどう活用するかなど、アメリカの中でも意見の統一を計りがたいことが多く、日本政府との交渉も困難を極めた。本書は、ワシントンの公文書館で公開が始まった資料をもとに、政治と社会、そして軍事と多岐にわたる自衛隊誕生の歴史的経過を明らかにするものである。

自衛隊の誕生―日本の再軍備とアメリカ (中公新書)はこんな本です

自衛隊の誕生―日本の再軍備とアメリカ (中公新書)のKindle版

ツイートする