西洋音楽史―「クラシック」の黄昏 (中公新書)

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著者 : 岡田暁生
  • 中央公論新社 (2005年10月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121018168

西洋音楽史―「クラシック」の黄昏 (中公新書)の感想・レビュー・書評

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  • 西洋音楽を西洋社会の移り変わりと併せて解説した名著。
    グレゴリオ聖歌~近代音楽までをコンパクトにおもしろく纏めてくれてる。
    特にバッハの歴史的に微妙な立ち位置やモーツァルトやベートーベンのどこが大天才といわれるのかなどを分かりやすく解説してくれている。
    聴衆の変化(教会音楽→貴族の音楽→大衆の音楽)とそれに伴う流行の変化。特に「乙女の祈り」辺りの音楽の世俗化は記憶に残っている。
    時代と共に音楽や聴衆の意識は変化しているため現代の私たちは当時の聴衆と同じ音楽(感覚的な意味で)を聞くことが出来ないというのは目からうろこの感覚があった。

  • 音楽史の一冊目として有用
    全体の流れをつかめた

  • 音楽書の中には、内容や着眼点は面白いのに文章が下手で読む気をなくすものが多々ある。この本は違う。著者の方の文章が、旨い。

  • イギリスに行ってPROMSに何度か行く中で、改めてクラシックを通史で知りたいな~。と思って読んだ本。評判がいいだけあってとてもよい本だった。

  •  謎めいた中世音楽。かつて音楽は、感覚を超越したところに成立する数学的秩序であった。単旋律のグレゴリオ聖歌に対旋律が加えられたとき音楽は組み立てられることを知った。組み立てられ構成される芸術音楽の源流である。音楽はやがて数学から独立していく。ひとたび構成されると、対旋律が自己主張を始め、音は互いに上下反対方向さらに装飾的に動き始めた。

  • 内容が専門的すぎて西洋音楽史の概要を容易に把握できない既刊本へのアンチテーゼとして、クラシック音楽の初心者向けに書かれた本だが、厳密にいえば初心者向けではないと思う。

    正直なところ、この本の情報をすべて理解するのは初心者には難しい。文中に挿入される「あの作曲家のあの作品が……」という情報が、初心者にはピンと来ないからだ。私自身、全くの門外漢というわけではないが、それでも知らない情報がたくさんあった。

    それでも、この本は初心者でも読む価値がある。細かいところを読み飛ばせば、西洋音楽の流れが十分理解できるからだ。

    だから、内容を100%理解しようとせずに、大ざっぱに歴史の流れをつかむつもりで読むといい。

  • 三葛館新書 762.3||OK

    和医大図書館ではココ → http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=43475

  • 何の気なしに手に取ったが、想像以上にわかりやすくて面白い本だった。なんだろう、著者の熱が伝わってくるような文章がいいのかな。その意味では、ロマン派的です。バロックの中でのバッハの特異性、ベートーベンの第九の革新性、そして何より今まで特に興味もなかったマーラーのことが理解できて好きになった。
    選手の家庭環境や人生を知るとスポーツ観戦が段違いで面白くなるが、音楽も同じだなぁ、と。

  • 面白かった!
    興味を惹かれて購入したにも関わらず、初めて耳にする人物名や難解な用語が羅列された、ちんぷんかんぷんな内容を覚悟していたのだが、何と楽しいことよ。
    そう、だって音楽は美しくて気分を高揚させて神性すら感じさせる、生活に身近なもの。普段楽しんで聴いているもの。

    それについて書かれた本が楽しくないはずがない。

    例えば、「ワルキューレの騎行」を聞きながらワーグナーについての頁を読んだのだが、西洋音楽に無知な自分でも、その素晴らしさをはっきりと理解できた。

  • 第一章 謎めいた中世音楽
    第二章 ルネサンスと「音楽」の始まり
    第三章 バロック 既視感と違和感
    第四章 ウィーン古典派と啓蒙のユートピア
    第五章 ロマン派音楽の偉大さと矛盾
    第六章 爛熟と崩壊 世紀転換期から第一次世界大戦へ
    第七章 二〇世紀に何が起きたのか

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西洋音楽史―「クラシック」の黄昏 (中公新書)の作品紹介

一八世紀後半から二〇世紀前半にいたる西洋音楽史は、芸術音楽と娯楽音楽の分裂のプロセスであった。この時期の音楽が一般に「クラシック音楽」と呼ばれている。本書は、「クラシック音楽」の歴史と、その前史である中世、ルネサンス、バロックで何が用意されたのか、そして、「クラシック後」には何がどう変質したのかを大胆に位置づける試みである。音楽史という大河を一望のもとに眺めわたす。

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