カラー版 絵の教室 (中公新書)

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著者 : 安野光雅
  • 中央公論新社 (2005年12月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121018274

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カラー版 絵の教室 (中公新書)の感想・レビュー・書評

  • S720.7-チユ-1827 000452623

  • 安野光雅の新書、しかもカラー版。手に取ってみて、すぐに購入に至った。ところがしばらく、積ん読になっていた。本棚にあるときは、読んでほしいという気持ちが、背表紙を通して伝わってきていた。こちらも期待感が募った。

    果たして、読んでみて、どうだったのか。絵とは、創造性のなせるものである。遠近法を使った対象物の写し取りの実験が示されている。反証である。絵は、画家が感じたことが投影される。写真には、その余地が無い。自画像の実験でも、同じことが言える。人物像とは、瞬間、瞬間の記憶の総合が描いている。このため、光の明暗などにこだわり過ぎる必要は無い。

    創造性の最たる例として、著者はゴッホを挙げる。荒れ模様の空を舞う烏と麦畑、では、麦畑に触発された画家の情熱が、荒々しいタッチという筆跡として残された。表現されているのは、ゴッホの心象なのである。

    かくいう私の感想もまた、おおげさに言えば、私の創造が込められている。単なる著作内容の抜粋ではなく、私というフィルターを通して、語られている。それでいいのだと、感じさせてくれるメッセージが本著にはちりばめられていた。

  • 渡邊十絲子さんおススメの一冊。
    絵と写真とは何がどう違うのか、この本を読んでよくわかりました。
    また、ふだんよく目にしているものも、「じゃあ絵で描いてみましょう」と言われると、少しもその細部が浮かんでこない、つまりはそのくらいにしかきちんとものを見ていないということも、よくわかりました。
    ものをよく見ないということは、物事もよく見ていないということでありましょう。
    反省しないといけません。

  • 上手に描けないから絵を描くのはニガテと思っている人、是非。

  • 著者の語り口の感じでなのか、絵を描くのに、そんなに肩肘張らなくていいのかなと思える本だった。
    絵を描くのに苦しんでいる人が読んだら、少し楽な気分になれるんじゃないかと。

  • 「想像力・創造力を人が身に付けてきたのは子供の頃の豊かな時代だ、その点をとれば大学生の時代よりも小学生の頃のほうが大切なのだ」という考えがとても好き。

  • んー。ほんとうに初めて絵を勉強したい、という人には最適なのかもしれないが。まぁ私も最初の演習実践中だけど。
    多少学んだ人からすると物足りない。
    自然界と想像力が彼のキーワードみたい。

  • 安野光雅さんが絵について教えてくれている。絵の理論が分かっているとよりいっそう絵を見るのも楽しめるし、絵を描くってことを感覚じゃなしに理解できた気がする。
    でも何より、安野さんの中で大きな存在というゴッホについての章が印象に残った。安野さんは、ゴッホは絵をいかなる時も描かねばならないという「赤い靴」を履いているように思える、と表現している。

  • いろんな絵を例題にしてノウハウを教えてくれる優しい本でした。これもまたいくつか年をとって読み返すとまた違う発見が出来そうです!

  • [ 内容 ]
    たとえば、天使がラッパを吹きながら空を舞う名画は、技術の蓄積だけでは描けなかった。
    目には見えないその姿を描く画家は、人体のデッサンに習熟し、想像力に助けられて、絵画という世界を構築していったのだろう。
    この本ではクールベやゴッホなどのたくらみや情熱の跡を辿り、美の宇宙の源泉へ旅してみたい。
    描く技術、鑑賞する感性を会得するには、近道も終着点もないが、創造の歴史には「絵の真実」が現われてくる。

    [ 目次 ]
    1 空想の宿題
    2 絵と真実
    3 遠近法の実験
    4 よく見て描く
    5 自画像の実験
    6 ゴッホの存在
    7 イマジネーションと子どもの時代

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 201003アンアン紹介

  • 絵を描く技術、名画の鑑賞法など、美術の世界にも、ノウハウがあるとしたら、わたしたちはそれを心得たいと思うだろう。しかし、たとえば、天使がラッパを吹きながら空を舞う名画は、技術の蓄積だけでは描けなかったはずである。画家たちは目には見えないその姿を描ために、人体の構造や陰翳の原理に精通したうえでデッサンに習熟し、さらに想像力という目で天国の姿を構想し、絵画という世界を構築していったのだろう。
    この本ではクールベやゴッホなどのたくらみや情熱の跡を辿り、美の宇宙の源泉へ旅してみたい。描く技術、鑑賞する感性を会得するには、近道も終着点もないが、創造の歴史には「絵の真実」が現われてくる。本書は、技術と想像力という視点に立ち、絵画の奥深い世界を案内するものである。

  • だまし絵や、旅の絵本で有名な安野光雅さんの本。
    新書版ですが、カラー図版も沢山あって、説明が
    分かりやすくなっています。
    難しい絵画論ではなく、素人の私達にもよく分かるように
    楽しく書かれていて、絵筆を取りたくなる一冊。
    絵描きから見た、絵画の歴史も画法を元に書かれていて、
    今までの絵画本とは違う興味をそそられます。
    何度でも見たい秀作です!

  • 絵画は「上手く描くのではなく、如何に観たか」を表現するもの。
    美術教師という経歴から、とてもわかりやすくモチーフや風景との対話を解説します。

  • これから読みます。

  • 2006/05/14  想像力と創造力。

  •  中世から現代までの絵画についての本です。近代絵画は宗教画から始まり、想像で書かれていたが、次第に写実的になり、自分の内面を表現しやすい抽象画が登場しといった具合に話が進んでいく。
     時代背景が豊富に記述されているので、美術館などに行く前に見る違った目線で見られる。

  • 子供の頃、こんな先生に出会っていたらなと思う。娘に読ませたい。

  • 今まだ読みかけです。

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カラー版 絵の教室 (中公新書)の作品紹介

たとえば、天使がラッパを吹きながら空を舞う名画は、技術の蓄積だけでは描けなかった。目には見えないその姿を描く画家は、人体のデッサンに習熟し、想像力に助けられて、絵画という世界を構築していったのだろう。この本ではクールベやゴッホなどのたくらみや情熱の跡を辿り、美の宇宙の源泉へ旅してみたい。描く技術、鑑賞する感性を会得するには、近道も終着点もないが、創造の歴史には「絵の真実」が現われてくる。

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