絵の教室 カラー版 (中公新書 1827)

著者 :
  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121018274

感想・レビュー・書評

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  • いろんな絵を例題にしてノウハウを教えてくれる優しい本でした。これもまたいくつか年をとって読み返すとまた違う発見が出来そうです!

  • [ 内容 ]
    たとえば、天使がラッパを吹きながら空を舞う名画は、技術の蓄積だけでは描けなかった。
    目には見えないその姿を描く画家は、人体のデッサンに習熟し、想像力に助けられて、絵画という世界を構築していったのだろう。
    この本ではクールベやゴッホなどのたくらみや情熱の跡を辿り、美の宇宙の源泉へ旅してみたい。
    描く技術、鑑賞する感性を会得するには、近道も終着点もないが、創造の歴史には「絵の真実」が現われてくる。

    [ 目次 ]
    1 空想の宿題
    2 絵と真実
    3 遠近法の実験
    4 よく見て描く
    5 自画像の実験
    6 ゴッホの存在
    7 イマジネーションと子どもの時代

    [ POP ]


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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 201003アンアン紹介

  • 絵を描く技術、名画の鑑賞法など、美術の世界にも、ノウハウがあるとしたら、わたしたちはそれを心得たいと思うだろう。しかし、たとえば、天使がラッパを吹きながら空を舞う名画は、技術の蓄積だけでは描けなかったはずである。画家たちは目には見えないその姿を描ために、人体の構造や陰翳の原理に精通したうえでデッサンに習熟し、さらに想像力という目で天国の姿を構想し、絵画という世界を構築していったのだろう。
    この本ではクールベやゴッホなどのたくらみや情熱の跡を辿り、美の宇宙の源泉へ旅してみたい。描く技術、鑑賞する感性を会得するには、近道も終着点もないが、創造の歴史には「絵の真実」が現われてくる。本書は、技術と想像力という視点に立ち、絵画の奥深い世界を案内するものである。

  • だまし絵や、旅の絵本で有名な安野光雅さんの本。
    新書版ですが、カラー図版も沢山あって、説明が
    分かりやすくなっています。
    難しい絵画論ではなく、素人の私達にもよく分かるように
    楽しく書かれていて、絵筆を取りたくなる一冊。
    絵描きから見た、絵画の歴史も画法を元に書かれていて、
    今までの絵画本とは違う興味をそそられます。
    何度でも見たい秀作です!

  • 絵画は「上手く描くのではなく、如何に観たか」を表現するもの。
    美術教師という経歴から、とてもわかりやすくモチーフや風景との対話を解説します。

  • これから読みます。

  • 未読。

  • 2006/05/14  想像力と創造力。

  •  中世から現代までの絵画についての本です。近代絵画は宗教画から始まり、想像で書かれていたが、次第に写実的になり、自分の内面を表現しやすい抽象画が登場しといった具合に話が進んでいく。
     時代背景が豊富に記述されているので、美術館などに行く前に見る違った目線で見られる。

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著者プロフィール

安野光雅(あんの みつまさ):1926年島根県津和野生まれ。画家・絵本作家として、国際アンデルセン賞、ケイト・グリーナウェイ賞、紫綬褒章など多数受賞し、世界的に高い評価を得ている。主な著作に『ふしぎなえ』『ABCの本』『繪本平家物語』『繪本三國志』『片想い百人一首』などがある。2020年、逝去。

「2023年 『文庫手帳2024』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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