中東イスラ-ム民族史: 競合するアラブ、イラン、トルコ (中公新書 1858)
- 中央公論新社 (2006年8月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
- / ISBN・EAN: 9784121018588
作品紹介・あらすじ
アラブ・イスラームの正統な後継を自任し、イラク戦争後の新秩序を模索するイラク、サーサーン朝以来の繊細華麗な文化を誇り、核開発を巡って西欧諸国との対立を深めるイラン、多様性を内包し、EU加盟を目指してヨーロッパとアジアの境界を問うトルコ-。イスラームを共通の基盤としつつ、競合と協調を繰り返してきた三民族の歴史を辿り、米、欧、露、イスラエルを巻き込んで展開される地域のダイナミズムを描く。
感想・レビュー・書評
-
結構勉強になりましたが、文章の構成が悪く、話が飛ぶ感じで読みづらいのでお勧めはしません。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
アメリカやイギリスのニュースを聞いていると、海外ニュースの半分ぐらいは中東のニュース。
だがこっちは、イランとイラクのどっちがどっちか分からないし、シーア派やスンニー派もよく分からない。シリアやリビアの場所も分かっていないので、少し勉強してみることにしました。
適当に買ってきたのが本書。
しかしこれは失敗。
本書は、著者が知っている知識を、ダラダラ書き綴っただけ。
しまりがなく、日本語がヘンなところも多々。
中公新書といえば岩波・講談社と並ぶ新書版シリーズの老舗なので、編集も厳しいはず。
おそらくなにかの間違いで、本当はこのあと2度ほど全面改稿して完成原稿を作ったのに、編集者が間違って最初の原稿を印刷屋にまわしたのではないかと思います。
そんなことはないか。
さっそく廃棄です。 -
サクッと読める。まだこの地域の歴史的変遷は頭に入りきらないが、イメージは出来始めてきたような気がする。
-
中東イスラム社会を構成する主要な民族である、アラブ、イラン、トルコ民族の歴史と現在を解説する。ただし現代の記述は、本書出版の2006年当時まで。それぞれの民族の来歴、イスラム社会で果たした役割、近現代における動向が語られる。
-
イスラームを基盤とするアラブ、イラン、トルコの
三民族をめぐる歴史を概説する一冊。
イスラームの起こりから現代に至るまで
内容は多岐に渡っており、
必然的に複雑な歴史を駆け足で紹介することになるため、
理解が追いつかない部分も多いが
大枠は掴むことができる。
各民族の誇りと現実的な利益、
そしてイスラームの絆が引き起こす歴史に興味が湧いた。 -
イラク・イラン・トルコの歴史と現在(2006年段階)各国の歴史は実に興味深かった。もうすこし読みやすければさらに良かった。
-
中東イスラーム社会の中心的なプレイヤである3民族の歴史を概説する。近代以前のイスラーム王朝の変遷については、どの本を読んでもうんざりさせられるが、それはこの本も同じ。やむを得ないのだと思う。この本の特長は、イスラーム成立以降のアラブ・イラン・トルコ各民族間の一筋縄ではいかない関係を地道に丁寧にたどり、現在の中東の国際関係を理解する素養を身につけさせてくれることだろう。本書刊行後に起きた"アラブの春”以降の動きについても、著者の解説を聞きたいところだ。
-
近現代の話により重点が置かれているけど、イスラームの成立から近代までの歴史も簡潔に纏められていて読み易い。
神学・思想的側面はそんな詳しく扱われていないけど、政治的側面ていうか王朝間関係とか外交的側面から主に解説している。 -
アラビア半島はアメリカの3分の1の広さがある。
ヨーロッパ、特にイギリスの罪は大きい。 -
中東の歴史を近現代までアラブ・イラン・トルコの3民族から
見ていった本。
新書ですが、高校卒業程度の歴史を知っていないと読むのが辛いです。
中東の歴史をまとめてざっと読むのにはいいかもしれません。