- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784121018717
感想・レビュー・書評
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背ラベル:331-カ
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金大生のための読書案内で展示していた図書です。
▼先生の推薦文はこちら
https://library.kanazawa-u.ac.jp/?page_id=39376
▼金沢大学附属図書館の所蔵情報
http://www1.lib.kanazawa-u.ac.jp/recordID/catalog.bib/BA79323120 -
故事成語にからめて、経済学にでてくるキーワードを平易に解説した本。故事成語以外にも多くのたとえ話を用いることで、数式が出てこないようになっているため、そういったものが苦手な人にとって、敷居の低い入門書となっている。
章によっては、故事成語との結びつきがこじつけ的な部分も多少あるが、内容自体は理解しやすいものになっている。また経済学だけでなく故事成語の意味とその由来もついでに学べるということで、1粒で2度美味しい本とも言える。
著者が京大の教授だからか、たとえには京都のご当地ネタ的なものが多く、私自身京都に住んでいるので面白かった。特に、御所の轍とロック・インの話は、ビジュアル的にイメージすることができて理解がしやすかった。 -
故事は故事で大変面白く、経済学のキーワードもとてもためになります。
でも無理やりコジつけたためかえってわかりにくくなりました。
最後に著者自身もわかっていて「漱石枕流」という故事成語であらわしています。 -
勉強になります。経済学と故事成語、両方の勉強になります。
発想も面白いですが、内容も面白いです。途中、故事成語の意味とはかけ離れた結論に行き着くこともチラホラ。
中国史への興味がそそらされる本でした。 -
経済学のキーワードを故事成語で読み解いていくという内容である。
経済学で出てくる用語が分かりやすく説明されておりスラスラと読めた。 -
経済理論を数式で理解する前にイメージで理解する手助けになるかと(*^^*)
女子大生会計士の事件簿、波のうえの魔術師などとともに、繰り返し読んで経済の考え方を忘れないようにしてる本のひとつ(^^)/ -
経済書かと思って読んでみたら、雑学の本だった。しかし、とても面白い本だ。
日本人は現代でも故事成語が好きだ。たとえば話のなかに「覆水盆に返らずとも言いますからね」とか言えば、なんとなく教養があるようにも聞こえる。天皇教育の中にも四書五経があるとも聞く。
本書は、馴染み深いいくつかの故事成語の出典とともに、それらを現代的視点で評論したエッセイ集であるが、とても面白く読んだ。
読み終わっての感想だが、この著者は文章がうまいと思う。具体的事例を故事成語と経済学視点で評価する多面的視点の展開は、読んでいるものに思わずうなずかせる説得力があり、面白く読むことができる本である。