女学校と女学生―教養・たしなみ・モダン文化 (中公新書)

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著者 : 稲垣恭子
  • 中央公論新社 (2007年2月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121018847

女学校と女学生―教養・たしなみ・モダン文化 (中公新書)の感想・レビュー・書評

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  • 【書誌情報】
    初版刊行日 2007/2/25
    判型 新書判
    ページ数 256ページ
    定価 本体780円(税別)
    ISBN 978-4-12-101884-7

    旧制高等女学校の生徒たちは、戦前期の女性教養層を代表する存在だった。同世代の女性の大多数とはいえない人数であったにもかかわらず、明治・大正・昭和史の一面を象徴するものだったことは疑いない。本書は、彼女たちの学校教育、家庭環境、対人関係の実態を検証する試みである。五〇年弱しか存在しなかったにもかかわらず、消滅後も、卒業生たちの思想と行動をコントロールし続けた特異な文化の再発見。
    http://www.chuko.co.jp/shinsho/2007/02/101884.html


    【簡易目次】
    序章 女学生とは 
    第1章 文学少女 
    第2章 女学生の手紙の世界 
    第3章 堕落女学生・不良少女・モダンガール 
    第4章 ミッション女学生 
    終章 「軽薄な知」の系譜 

  • 2007年刊行。著者は京都大学大学院教育学研究科教授。◆戦前期の高等女学校や学生の実態や彼女らへの社会的な目線を解説。「エス」「モダンガール」「ミッションスクール女学生の西洋かぶれ」「文学少女」等々、多様な命名を元にして、その実を解読する。

  • この前に女學校という小説を読んだので
    目についた、この本を手に取った
    入門書として面白いと思う

    女学生についての本はこれが初めてなので
    鵜呑みにしていいか分からないが
    「エス」なるものがあり(「おめ」とも言うそう)
    「マリア様がみてる」を思い出した
    当時の上級生が下級生に送った手紙などが掲載されている
    いきなり言葉を交わすより手紙で
    「妹よ」だの「お姉さま」だの初っ端から書いてあり
    どうぞ、お返事くださいねみたいなことが書いてある
    マリみては、それが元ネタではないようだが
    学校に強要された制度でもないのに現実だと
    自発的に妹や姉になることをお願いしていたようだ
    「エス」なぞ知らなかったが女子高出の私としては
    下級生が先輩に憧れ手紙を出すファンレター的な物は
    今でもあるが、まさか上級生が下級生に妹になることを
    お願いするような世界があるとは知りもしなかった

    モガ、モボについて
    これは当時のお洒落さんみたいな感じと思っていたら
    当時は不良としての扱いだったようだ
    モダンガールだとそのような意味合いで使っていたようだが
    モガだと悪い意味のようで「性的不道徳」とまで書かれていた
    あの頃は男女七歳にして席を同じうせずの時代だった筈
    そのせいか、不良少年の誘惑の手口もサラッと記載有り
    今で言うナンパなのかな誘惑って普段使わないような

    興味深い内容でした

    他には女学生の好きな科目や稽古事などの統計などが載っていました

  • 『ヂアロオグプランタニエ』用に読む

  • 戦前における女学生による文化、文学、教養をテーマにしたもの。

    辛酸なめ子による『女子校育ち』と対になる内容と思われる。

    辛酸なめ子の『女子校育ち』が「「卒業したとたん、魔法は解けて全てはなかったことになりました」という一言でくくれるのに対して、こちらは「万年女学生」という言葉が象徴するように、関係が永続し、校内で醸成された関係性がそのまま社会にスライドしていくという位置づけの違いが興味深い。

    しかし、本書には残念ながら卒業後の進路や来し方についての記述がなく、なぜ関係性が永続していくのかという点が記されていない。

    言わずもがな、ということは分かっているが、単純に「仲の良かったお友達とはいつまでも仲良く暮らしましたとさ」では片づかない女学生の社会的な位置の問題が含まれているように思われる。その点を記述してもらえれば、満腹感もあったと思われる。

    もう一点、記述内容の時代設定として1930年代前半頃までは順を追って記述されているが、40年代を飛ばして、いきなり戦後に飛ぶのは飛躍が過ぎると思われる。

    本書の女学生文化の対立軸として「良妻賢母主義」という学校側からのバイアスを記している以上、そのふたつの文化の対立を記さないといのは、片手落ちと思われる。

  • 女学校文化への憧憬と侮蔑は、そのまま日本近代の姿だというのは分かるが、5ページくらいでいいのでは。この手のデゥスクール論は研究者の資料を披瀝する手際と言うよりも、矢張り、「価値」が問われるのではないか。辟易の感あり。

  • タイトルの題材について調べたいなら必携の1冊。ただ後半3分の1くらいは題材を変えてずっと同じ話をしている感もある。

  • [ 内容 ]
    旧制高等女学校の生徒たちは、戦前期の女性教養層を代表する存在だった。
    同世代の女性の大多数とはいえない人数であったにもかかわらず、明治・大正・昭和史の一面を象徴するものだったことは疑いない。
    本書は、彼女たちの学校教育、家庭環境、対人関係の実態を検証する試みである。
    五〇年弱しか存在しなかったにもかかわらず、消滅後も、卒業生たちの思想と行動をコントロールし続けた特異な文化の再発見。

    [ 目次 ]
    序章 女学生とは
    第1章 文学少女
    第2章 女学生の手紙の世界
    第3章 堕落女学生・不良少女・モダンガール
    第4章 ミッション女学生
    終章 「軽薄な知」の系譜

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    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 戦前の旧制高等女学校の生徒(女学生)自身やその周囲の人たちが何を感じ考えていたのかをまとめた本。
    当時の女学生(いまでは相当なおばあさん)のインタビューが、乙女魂は不滅ですのよ、とばかりに、いちいち可愛い。

    それにしても、参考文献を一瞥すれば分かるように、同時代的に女学生を論じた資料の何と多いことよ。「モダンガールの研究」に「実地精査 女子遊学便覧」に「青年子女堕落の理由」に、などなど。
    女子学生は文化風俗の最先端を突っ走り続けているから研究課題になりやすいのだろうけれども、昔のオッさん達も女学生が気になって気になって仕方なかったんだなぁということがよく分かった。

  • あの頃は戻ってこないんだ…と胸を締め付けられた一冊。
    母校が例に挙げられていて嬉しかったり。

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女学校と女学生―教養・たしなみ・モダン文化 (中公新書)の作品紹介

旧制高等女学校の生徒たちは、戦前期の女性教養層を代表する存在だった。同世代の女性の大多数とはいえない人数であったにもかかわらず、明治・大正・昭和史の一面を象徴するものだったことは疑いない。本書は、彼女たちの学校教育、家庭環境、対人関係の実態を検証する試みである。五〇年弱しか存在しなかったにもかかわらず、消滅後も、卒業生たちの思想と行動をコントロールし続けた特異な文化の再発見。

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