写楽―江戸人としての実像 (中公新書)

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著者 : 中野三敏
  • 中央公論新社 (2007年2月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (202ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121018861

写楽―江戸人としての実像 (中公新書)の感想・レビュー・書評

  • 近世をどう理解するべきかという解釈論が興味深い。

  • 画家的視点でなく、
    歴史資料的に分析。

    「江戸方角分」という、芸能者を方角ごとにわけて記した人名録。は、興味深かった。

    侍は侍らしくいきなくてはいけない時代に、名を隠さなくてはいけなかった理由なども分かった。

    …薦められて読んだけどちょっと難しかったので飛ばし読みしちゃった。。

  • 金沢図書館で読む。興味深い本でした。著者と一度会ったことがあります。言葉を交わしたわけではありません。会議で同席しただけです。非常に読みやすい文章です。江戸文化史に全く関心もなければ、知識もない僕にも、ストレスなく、読むことが出来ます。雅、俗という概念を導入して、江戸文化を説明しています。素人なので、その是非を判断する能力はありません。ただし、一つの価値概念で、時代を切り取れるのでしょうか。僕には疑問です。

  •  江戸文化における雅俗。元禄上方文化から文化文政江戸文化へ。けれども近世江戸の総体は、その成熟において理解すべきである。指標を雅俗にとる。雅の文化は人格を陶冶し、俗の文化は雅を仰ぎ見る。やがて俗は勢力を増し雅俗は融和する。身分秩序が再確認された寛政年間にあって忽然と現われ、そして忽然と消えた写楽は、俗中の俗、役者絵を描く絵師であった。

  • [ 内容 ]
    寛政六年(一七九四)から翌年にかけて、浮世絵界に忽然と現われて消えた画号「東洲斎写楽」。
    その素性についての「誰それ説」は枚挙に暇がないが、実はこの現象が過熱したのは、戦後のことに過ぎない。
    本書はまず、江戸文化のなかで浮世絵が占める位置を再考した上で、残された数少ない手がかりを丁寧に考証し、写楽が阿波藩士斎藤十郎兵衛であることを解き明かす。
    それを通じて、歴史・文献研究の最善の方法論をも示す。

    [ 目次 ]
    第1章 江戸文化における「雅」と「俗」―写楽跡追い前段
    第2章 すべては『浮世絵類考』に始まる
    第3章 斎藤月岑という人
    第4章 『江戸方角分』の出現
    第5章 『江戸方角分』と写楽
    第6章 大団円
    補章 もう一人の写楽斎

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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • ・斎藤月岑の文化史家としての重要性を考えれば、彼がいう「写楽=斎藤十郎兵衛」説は、かなり確実性の高いもの。

    ・「写楽は誰か」を確定させる情報としては、加藤曳尾・式亭三馬・斎藤月岑の三者が『浮世絵類考』の中に記載している事項以外に精度の高いものは出てきていないのが現状。

    ・写楽の正体を過去に検証してきた論者は、近世文化の専門家以外が多く、斎藤月岑というビックネームからの呪縛が少ない。それゆえに、自由な説がたくさん出てきた。

  • 斉藤月岑の「増補浮世絵類考」をもとに、写楽は阿波の能役者であることを考察。

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写楽―江戸人としての実像 (中公新書)の作品紹介

寛政六年(一七九四)から翌年にかけて、浮世絵界に忽然と現われて消えた画号「東洲斎写楽」。その素性についての「誰それ説」は枚挙に暇がないが、実はこの現象が過熱したのは、戦後のことに過ぎない。本書はまず、江戸文化のなかで浮世絵が占める位置を再考した上で、残された数少ない手がかりを丁寧に考証し、写楽が阿波藩士斎藤十郎兵衛であることを解き明かす。それを通じて、歴史・文献研究の最善の方法論をも示す。

写楽―江戸人としての実像 (中公新書)はこんな本です

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