写楽: 江戸人としての実像 (中公新書 1886)

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  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (202ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121018861

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    寛政六年(一七九四)から翌年にかけて、浮世絵界に忽然と現われて消えた画号「東洲斎写楽」。
    その素性についての「誰それ説」は枚挙に暇がないが、実はこの現象が過熱したのは、戦後のことに過ぎない。
    本書はまず、江戸文化のなかで浮世絵が占める位置を再考した上で、残された数少ない手がかりを丁寧に考証し、写楽が阿波藩士斎藤十郎兵衛であることを解き明かす。
    それを通じて、歴史・文献研究の最善の方法論をも示す。

    [ 目次 ]
    第1章 江戸文化における「雅」と「俗」―写楽跡追い前段
    第2章 すべては『浮世絵類考』に始まる
    第3章 斎藤月岑という人
    第4章 『江戸方角分』の出現
    第5章 『江戸方角分』と写楽
    第6章 大団円
    補章 もう一人の写楽斎

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著者プロフィール

1935年(昭和10年)福岡県生まれ。九州大学名誉教授。近世文学研究。1998年に紫綬褒章、2010年に文化功労者を受章。著書に『和本の海へ 豊饒の江戸文化』 (角川選書、2009年)、『江戸の文字を楽しむ』全三巻(角川学芸出版、2010年)等。

「2012年 『江戸文化再考』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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