国連の政治力学―日本はどこにいるのか (中公新書)

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著者 : 北岡伸一
  • 中央公論新社 (2007年5月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121018991

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国連の政治力学―日本はどこにいるのか (中公新書)の感想・レビュー・書評

  • [unknownからUN knownへ]ときに期待をもって、ときに失望をもって語られる国際連合。次席大使として、アカデミックの分野から国連における実務の分野に飛び込んだ著者が目にしたものとは、そして日本が国連でなすべきこととは......。実体験を踏まえて書かれた国連の入門書です。著者は、日本政治史及び外交史を専門とされている北岡伸一。


    概説的な紹介と著者自らの体験談が一冊に収められているため、多角的な視点から国連について学ぶことができます。巨大すぎて何が行われているのかわかりづらい組織であることは間違いないのですが、その巨大さが何から構成されていて、どのような役割を果たしているかの一端は本作で大まかなりとも把握できるかと。

    〜どちらかといえば国連の枠外で起こった日本の発展と東アジアの発展の経緯を、国連を通して世界に提供していくことが、日本と世界の利益にかなうと考える。〜

    一度足を運んでみたいものです☆5つ

  • 展示期間終了後の配架場所は、1階文庫本コーナー 請求記号 319.9//Ki72

  • 国連に次席代表として席を2年半置いた著者が
    国連の簡単な仕組みから、各国と渡り合う日々、
    安保理の現場を臨場感を持って伝える一冊。
    さすがに現場経験者だけあって話に説得力があり、
    国連を少し身近に感じられた。
    やや日本の力を過評価しているのではないかという面もあったが、
    国連に働きかけ、国連の行動に影響を与えていくという主張には
    納得できた。

  • 国際政治論
    参考書

  • 国連の現状と日本の外交政策に関して、国連の場を実際に経験した筆者が書いた本。印象に残ったのは、「外交は筋肉のようなもので、使えば使うほど強化されていく」という言葉である。

  • できれば日本がG4を超えてで動くならばどういった選択肢があるのか、をもう少し読みたかった。
    総じて現場の雰囲気が伝わってきて、すらすら読める。

  • 〈メモ〉事実として、国連本部はアメリカに位置している。このことは常に意識しておきたい。

    国連は60年余の歴史を持つが、米ソ協調期、冷戦時代、冷戦以後という3つの時代に、その役割は大きく変わった。p72

    一部に、日本が常任理事国に入って、国連はどう変わるのか、あるいは、日本は常任理事国になれば、どのようなことをするのかと尋ねる人がある。私は、これは問題の立て方が間違っていると思う。現在、日本は、常任理事国のすべてとは言わないが、そのいくつかの国を上回る貢献を、すでに行っている。つまり、日本は常任理事国になっているのが当然なのであって、現状は差別を受けているといっても過言ではない。常任理事国入りは、この差別を是正するだけのことである。p74

    〈メモ〉現場での職務の経験を軸にして書かれているので、臨場感・リアリティがある。日本政府国連代表部次席代表

    鳩、ぴーす、うぉー、国連p79

    知的格闘技としての外交p80

    【サックス・レポートの要望】
    先進国から途上国への資金の流れをともかく増やすことが必要であるといい、一人当たりGDP比0.7%を先進国は出すべきである。p128

    日本の援助に哲学があるとすれば、それは「自助」である。明治以来、敗戦後の一時期を除き、日本は外国の援助なしに発展した。自ら努力する国を助けること、言い換えれば、主役は現地の人であって、国際社会ではないということが、重要だ。これをオーナーシップと呼んでいる。日本は堂々とオーナーシップを主張して、腐敗した政府はバイパスして、村おこし、教育、病院、井戸掘りなどをやっていくことがよいと思う。p177

    日本のような、核を持たず、アジアの国であって、途上国経験を持つ、シヴィリアン・パワーが、安保理の常任理事国となることは、重要であり、むしろ日本の責任というべきだろう。それはたんなる日本の国益を超えた、世界秩序に対する日本の責任である。こうした大義があり、ある程度の展望があるとき、日本は当然、全力でこれに取り組むべきであろう。p206

    小泉首相は、靖国神社に参拝するたびに、「あの戦争は誤った戦争だった、自分は戦犯を拝みに行くのではない、戦争に行かざるをえず、戦場で倒れざるをえなかった無名の兵士のために行くのだ」と述べている。p224

    今、国連では、エンクローチメント(浸食)という言葉がはやっていて、安保理による総会権限の浸食が懸念されている。p237

    二国間関係を持ち込むな、というのは、国連の基本ルールである。p240

    外交はお金と違う。お金は使えばなくなるが、外交は適度に使えば、さらに強化される。筋肉を適度に使えば発達するのと同じである。p247

    日本のPKO参加はずいぶん少ない。要員派遣国のトップは、バングラデシュ、パキスタン、インドである。ヨルダン、ネパールなども多い。こうした国々は、生活水準の高くない国である。PKOには兵士一人あたり月1000ドル程度の資金が出る。すべて兵士のものになるわけではないが、それにしても、これらの国々にとっては相当の水準である。したがって、PKOの主力は、途上国となるのである。p268

  • 外交は説得と交渉によって合意に達するアートである。力だけでなく、説得が必要になる。重要である。詳しく自体を把握し、彼我の立場を十分に検討して、合意点を探ることが必要である。
    インターネットによる日本の常任理事国入りは反対署名には、同じ名前の人が頻繁に1秒で40回も登場したりする。つまりネット攻撃されているのだ。
    北朝鮮問題について万能薬などない。中国との関係は重要。

  • [ 内容 ]
    国家を超える結束の場として構想された国連が誕生して六十年。
    冷戦とその後の激動を経て、その地位と役割は大きく変動した。
    国際社会でアメリカ中心のシステムが機能するなか、国連は世界の平和と安全の維持という最大の目的を果たしうるのか。
    また、一九二の「対等」な加盟国をもつ組織の意思決定はどうなされているのか。
    研究室から外交の現場へ身を移した著者の二年半の体験から、国連の現在と未来を照らし出す。

    [ 目次 ]
    1 国連システムとアメリカ・システム(世界の中の国連、国連の中の日本 二〇〇五年世界サミット―総会のダイナミクス 戦後日本外交と国連)
    2 国連代表部の仕事(外交という仕事 国連代表部の多忙な一日―二〇〇五年一月十日 安保理の多忙な一ヵ月―二〇〇五年七月 安保理視察団)
    3 安保理改革の軌跡(安保理常任理事国入りの大義―二〇〇四年十一月 中国の日本批判に答える―二〇〇五年四月 改革はなぜ停滞するのか―二〇〇六年三月)
    4 これからの日本と国連(グローバル・プレーヤーの条件―二〇〇六年三月 北朝鮮問題と国連)

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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 具体的。
    文章読みやすい。

    安保理改革に実際に携わった方の著書なので
    雰囲気をつかむのにすごく助かります。

  • 去年の授業(確か国際機構論…?)のテキスト。

  • 国連次席大使を務めた北岡伸一氏の、国連に関する著作。

    もっともinternationalで一番のマルチ外交の場である国際連合における、「政治力学」を描き出してある本である。日々の安保理における活動や、安保理改革運動についての記述は実に興味深い。

    中国に対する北岡先生流の反論、北朝鮮問題に対するアプローチは、まさに北岡伸一「らしい」記述であり、北岡伸一個人としてのハッキリとした態度を示すあたり、単純な保守とは一線を画していて実に気に入っている。決して思考停止には陥らないこと。そういったことが非常に重要であることを気づかされる。

    気軽に手に取れて、北岡氏の思考を丁寧に読むことができる貴重な本。

  • 現状を知りたくなる。

  • コラムを集めたものを新書化。「日本は常任理事国に入るべき」という明確な主張はがあった。ただ、筆者が述べるその根拠、つまり国連に経済的貢献をしているからとその主張のつながりが見えなかった。また、なぜ日本という国が特別に国際社会に貢献できるかという疑問にも明確にこたえ切れていなかった。あとは、著者が経験してきた国連の仕事と靖国などの著者の歴史認識の列挙にとどまる。

  • 外交のウラ話も載ってますよ!

  • 外交は、社交ではなく、知的格闘技、だって。いろんなものを背負って、戦ってくれてる人がいるんだ。強くてかないそうもない大人を見ることがあると、うれしくなり、わくわくし、安心する。がんばろうと思う。

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国連の政治力学―日本はどこにいるのか (中公新書)の作品紹介

国家を超える結束の場として構想された国連が誕生して六十年。冷戦とその後の激動を経て、その地位と役割は大きく変動した。国際社会でアメリカ中心のシステムが機能するなか、国連は世界の平和と安全の維持という最大の目的を果たしうるのか。また、一九二の「対等」な加盟国をもつ組織の意思決定はどうなされているのか。研究室から外交の現場へ身を移した著者の二年半の体験から、国連の現在と未来を照らし出す。

国連の政治力学―日本はどこにいるのか (中公新書)はこんな本です

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