日本の統治構造: 官僚内閣制から議院内閣制へ (中公新書 1905)
- 中央公論新社 (2007年7月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
- / ISBN・EAN: 9784121019059
感想・レビュー・書評
-
自民党について調べている流れで読んでみた一冊。
う~ん。奥が深いけど、もう少し分かりやすいと良かったなあ。(って、自分の無知を露呈しているけど。。。)
でも、政治が分かりづらい仕組みになっているから国民の意識も上がらない気がする。もしかして、それが政治家たちの作戦なのかもしれないけど。下手に分かられると自分たちの思惑通りに進められらなくなるから?笑
しかし、それでは民主主義ではないってことだよな。
第29回「サントリー学芸賞受賞」作品(2007年)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
非常にわかりやすく勉強になった。さくっと集中読み
-
イギリスという国が生み出した議院内閣制を最も上手く成功させた国は日本だが、その実情は官僚内閣制であって…。という部分までは理解できた。政治家とか高級官僚を目指す人は読んだ方がいいんじゃないかなー。
-
官僚が力を握り、政治家が力を発揮できない国、日本。
議会、内閣、首相、政治家、官僚、政党を通じ日本の統治構造を明らかにする。 -
【MM239 mylibrary マイライブラリ・アウォード!2008 2009/1/21】
《次点2》『日本の統治構造~官僚内閣制から議院内閣制へ』(飯尾潤著、中公新書、2007年)
http://tinyurl.com/6qwjbh
(コメント)いわゆる「ねじれ国会」の中で停滞する行政・立法の世界を解説した1冊。日本特有の政治システムに警鐘を鳴らします。日本政治への警告という意味では、かなり前の作品である『人間を幸福にしない日本というシステム』も参考になりますし、国家予算編成において嫌と言うほど聞かされた「埋蔵金」を提唱したこの書籍も関連すると思います。
参考:『人間を幸福にしない日本というシステム』http://tinyurl.com/5gojgv
『霞が関埋蔵金男が明かす「お国の経済」』http://tinyurl.com/6xsua5 -
日本の現状の政治形態がどんなものか、そしてその問題点は何かを簡単に知ろうとするにはコンパクトに纏まってるし、いいんじゃないかと思う。
-
党とは何か
政党とは何か
他国との比較も交えながら
解説する一冊。 -
「日本は官僚が支配している」とはよく聞いた話であるが、その実態、構造を正しく理解している人は少ないと思う。この本はそれを分かりやすく解説してくれている。ついでに自民党一党支配での政治構造もよくわかる。
筆者の結論は、政権交代のある健全な政党政治こそ民主的な議院内閣制をもたらす、ということ。しかし政権交代を急きすぎている気がする。民主党が健全な政党でないことは、今の時点で明白なのに。現時点で筆者はどう思っているのか、論文でも読んでみよう。 -
名著。日本の統治構造を比較政治学的に考察。大統領制と議員内閣制、権力の分立構造などから、日本の議員内閣制を官僚内閣制と名付ける。
2007年にはまだ政権交代が行われないゆえの問題提起であったけど、政権交代が起こった現在、何がどのように変わり、何が変わってないのかを考える上でも非常に有益だろう。 -
ぼくも選挙で政権交代するという習慣が日本に定着したらいいと思います。そのことで逆に自民・民主の違いが出てくるようになれば、なおよし。まあ、そこまでは無理かな…。